シンガポール議会選、首相率いる与党勝利 野党が伸長

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シンガポールの与党人民行動党(PAP)の事務所に到着したリー・シェンロン首相(中央)=11日(ロイター)

シンガポールの与党人民行動党(PAP)の事務所に到着したリー・シェンロン首相(中央)=11日(ロイター)

 【シンガポール=森浩】解散に伴うシンガポール議会(一院制、定数93)選挙の投開票が10日行われ、1965年の独立以来、政権の座に就く与党、人民行動党(PAP)が83議席を獲得して勝利した。一方で野党、労働者党(WP)が過去最多の10議席を獲得した。PAPの得票率は61・2%で、2015年の前回選挙と比べて8ポイント以上下落しており、党勢の拡大が今後の課題となりそうだ。

 PAPを率いるリー・シェンロン首相は11日早朝の会見で、「シンガポールの人々が信頼してくれていることに誇りを感じる」と話したが、得票率は「期待していたほど高くなかった」とも述べ、特に若い世代の支持離れに言及した。

 選挙戦は、新型コロナウイルスの影響で今年の国内総生産(GDP)が前年比でマイナス4~7%となる見通しであることを踏まえた経済対策が争点となった。PAPは10万人分の雇用創出を掲げ、これまでの政権運営の実績も強調。WPは最低賃金制導入を訴えたほか、与党が議会を独占する弊害を指摘し、若年層や低所得者層への浸透を狙った。

 シンガポールの選挙は、小選挙区と、各政党が4~5人のチームで出馬し得票数の高かった政党が割り振られた議席を総取りするグループ選挙区が並立されている。特にグループ選挙区では、実績や組織力のあるPAPに有利とされ、今回もPAPは6割強の得票で約9割の議席を獲得する結果となった。

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