横田早紀江さん「一刻の重みをより感じる」 滋さん死去1カ月

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集会で、夫の滋さんの死去や自身の近況などについて話す横田早紀江さん=東京都中野区

集会で、夫の滋さんの死去や自身の近況などについて話す横田早紀江さん=東京都中野区

 昭和52年11月15日に北朝鮮へ拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の父で被害者家族会初代代表の滋さんが6月5日に87歳で死去してから1カ月余りが経過する中、妻の早紀江さん(84)が産経新聞の取材に応じ、めぐみさん救出への揺るがない決意を語った。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、電話や手紙で取材に応じた早紀江さんは、近況について「悲しくも、すがすがしい不思議な感覚。毎日、お父さんの魂を感じながら『これからが正念場。見守ってね。力を貸してね』と世間話をするように語りかけています」と明かした。

 早紀江さんも高齢や体調不良で声が出にくくなり、滋さんの介護もあって数年前から多忙を極め、救出運動の最前線に立てなくなった。「命の実感、一刻の重みをより感じて、焦りが募る」と嘆息しながらも、自宅に飾ったほほ笑む滋さんの遺影に励まされ、日々を過ごしているという。

 葬儀後の6月9日に行った横田家の記者会見では双子の息子、拓也さん(51)と哲也さん(51)が、拉致事件を長年放置した政治、メディアの不作為を厳しく批判。北朝鮮への強い怒りを吐露し、「国内に敵も味方もない」「日本が一枚岩で闘ってほしい」などと痛切に呼びかけ、世論の反響を呼んだ。

 早紀江さんは「2人はお父さんの後ろ姿を見ながら長年、同じ思いを一貫してお伝えしてきた。悲しみに耐えながら、訴えたかった間違いのない信念です」と強調した。また、「拉致が改めて大きく報じられ、広く議論されている。日本が一丸となり、被害者救出を実現する契機になることを切に祈ります」と話した。

 一方、拉致問題が長期化し、若い世代を中心に風化が進む現状に危機感をにじませ、「政府は拉致解決を後押しする国民の啓発にも知恵を絞り、あらゆる手段を駆使してほしい。最後に被害者を救うのは、国家の政治の力と、外交の取り組みです」と語った。

 早紀江さんは産経新聞で連載する「めぐみへの手紙」も新たに寄せ、「お父さんは今もすぐ側にいます。めぐみちゃんたち、すべての拉致被害者が救われる日まで、父母の二人三脚で闘い、解決への思いを地道に伝え続けていきます」と呼びかけた。

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