【シネマプレビュー】「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」





「グレース・オブ・ゴッド」(提供写真)

 欧州を震撼(しんかん)させた「プレナ神父事件」。ローマ・カトリック教会の元司祭が長年にわたり、少年たちに性的虐待を繰り返していた衝撃の事件を映画化。深いトラウマを抱えて生きてきた被害者たちが沈黙を破り、告発するが…。

 告発をめぐる被害者たちの葛藤、そしてその代償として社会や家族との間の軋轢(あつれき)が丹念に描かれている。教会の隠蔽(いんぺい)体質も浮き彫りに。ベルリン国際映画祭では銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。本国フランスでは心を震わせるヒューマンドラマとして絶賛され、大ヒットを記録した。

 17日から東京・シネスイッチ銀座、大阪・テアトル梅田などで全国公開。2時間17分。(啓)

★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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