俳優の木村拓哉氏が着用するアイテムが相次いで爆発的な売上を記録し、「キムタク売れ」と呼ばれる社会現象を再び巻き起こしています。2000年代に一世を風靡したこの現象は、テレビ番組からSNS、さらにはYouTube企画に至るまで、幅広い分野で彼の根強い影響力が健在であることを印象づけています。国民的スターとしてのその影響力は、日本の消費トレンドに大きな波を巻き起こしています。
テレビ出演でワークマンフリースが異例の品切れ
11月20日に放送されたテレビ東京系の旅バラエティ『秋山ロケの地図』にゲスト出演した木村拓哉氏が、乗馬クラブを訪問した際に偶然羽織ったワークマンの「ダイヤフリース裏アルミジャケット」が大きな話題を呼びました。このフリースは旧モデルで定価1900円と手頃な価格でしたが、木村氏が同日付のInstagramで着用姿を公開したことも相まって、すぐに一部の視聴者によって特定されました。
その結果、ワークマンの店舗にはフリースに関する問い合わせが殺到。旧モデルはもちろん、現在販売されている後継モデルまでオンラインストアや実店舗で品切れが続出する事態となりました。販売が終了している旧モデルは、フリマサイトで1万円以上の高値がつくケースも現れるなど、高額転売が横行する状況に発展しています。SNS上では「ワークマンをこんなに格好良く着こなすなんて破壊力えぐい」「転売品に手を出したくないから再販してほしい」といった、木村氏のファッションセンスへの驚きと再販を望む声が多数寄せられ、フリースの注目度をさらに押し上げました。
俳優の木村拓哉氏、メディア出演時の様子
『ウルトラタクシー』着用スウェットも即完売
続く11月24日に放送されたTBS系バラエティ特番『ウルトラタクシー』でも、木村氏がメインキャストとして着用していたファッションブランド「WTAPS」のスウェット(価格2万6400円)が視聴者の間で大きな注目を集めました。映画『TOKYOタクシー』と同じくタクシー運転手に扮し、Snow Manの目黒蓮氏にゴルフ指導をする場面などで見られたこのスウェットも、番組放送後すぐに視聴者に特定されました。
その結果、オンラインストアではたちまち売り切れ状態となり、フリマサイトでは5万円以上の高値で取引されるなど、再び過熱した転売現象が起きています。これは木村氏の着用アイテムに対する市場の反応が、単なるファッションアイテムの域を超え、社会的な関心事となっていることを示しています。
YouTubeでも発揮される「キムタク売れ」の力
木村拓哉氏の影響力はテレビ番組に留まりません。彼の公式YouTubeチャンネルの企画でも、「キムタク売れ」現象が発揮されています。例えば、無印良品を訪れた際に彼が手に取ったキッチングッズや、お取り寄せギョーザ食べ比べ企画で1位に選ばれた富山名物の「ミッちゃん餃子」までもが爆発的な人気を集め、一時品薄状態になる事態となっています。これらの事例は、「キムタク現象」が単なる一過性のブームではなく、彼のライフスタイルや彼が推薦するアイテムが、幅広い世代の消費者の購買意欲を強く刺激し続けていることを明確に示しています。
木村拓哉氏が着用または推薦するアイテムが次々と品切れとなり、フリマサイトでの高額転売が横行する現状は、彼が「国民的スター」として依然として絶大な影響力を持つことを証明しています。この「キムタク売れ」現象は、日本の消費トレンドに大きな影響を与え続けており、その動向は今後も注目されるでしょう。





