クウェートでアビガン治験 富士フイルム提携の印大手





新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(富士フイルム富山化学提供)

 富士フイルムホールディングスは18日、提携するインドの大手製薬会社が新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンの臨床試験(治験)を、7月中にもクウェートで始めると明らかにした。クウェートで最大千人程度の治験を実施し、効果を確認する。

 クウェートでの治験は、海外での開発権などを独占的に付与しているインド大手製薬会社「ドクター・レディーズ・ラボラトリーズ」が主体で実施する。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、クウェートの累計の感染者は5万8千人を超えている。

 アビガンを開発した富士フイルム富山化学は、96人の参加を目標に3月末から6月末まで日本で治験を実施する予定だったが、感染者が減ったことで計画に遅れが出ていた。クウェートで有効なデータが得られれば、日本で活用する可能性がある。



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