日本でも「ロマコメの女王」として絶大な人気を誇る女優、キャメロン・ディアス。彼女の魅力的な笑顔と、時に自虐的で軽妙な演技は、『ホリデー』、『メリーに首ったけ』、『チャーリーズ・エンジェル』といった数々のヒット作で輝き、女優は美貌と面白さを両立できないという性差別的な見方を覆してきました。しかし、2014年のミュージカル映画『アニー』への出演を最後に、彼女は突然スクリーンから姿を消しました。一体、キャメロン・ディアスに何があったのでしょうか。
ロマコメの女王、突然の休業の理由
2014年以降、第一線から退き静かに過ごしていたキャメロン・ディアスが、活動休止の真相を明かしたのは、グウィネス・パルトローが主宰する「Goop Wellness Summit」での座談会でした。彼女は名声、家族、そして幸せの見つけ方について語り、その中で女優業を離れた衝撃的な理由を告白しました。
「20年間、絶え間なく撮影から撮影へと旅を続ける中で、ある日突然、自分が一体何者なのか分からなくなってしまったのです。この現実に直面するのは少し辛かった。だからこそ、本来の自分に戻らなければならないと感じました」と彼女は語り、長年の激務によって自分自身を見失いかけていたことを率直に明かしました。これは、ハリウッドのトップスターとして走り続けた彼女が、自身の内面と向き合うための決断だったのです。
2000年当時のキャメロン・ディアス。彼女の笑顔が魅力的だ
41歳で出会った運命のパートナー
座談会の後半では、グウィネス・パルトローが「キャメロンが40歳になるまで結婚しなかったのはなぜ?」と尋ねる場面がありました。キャメロンは「正確には41歳よ」と訂正しつつ、その理由を次のように説明しました。
「単純に、その歳になるまで夫(グッド・シャーロットのギタリスト兼ボーカリスト、ベンジー・マッデン)に出会わなかっただけ。それまでにもボーイフレンドはいましたが、夫とボーイフレンドの間には、明確な違いがあるのです。」彼女にとって、ベンジー・マッデンは単なる恋人ではなく、「人生とすべてにおけるパートナー」であると強調しました。異なる個性を持つ二人でありながらも、価値観を共有している点が、彼らの関係を特別なものにしていると語っています。
夫婦関係の秘訣:平等と揺るぎない支え
ミュージシャンである夫ベンジー・マッデンとの関係がなぜうまくいっているのかについて、キャメロンは「女性はあまりにも物として見られがちだと感じています。でも彼は、男女間にそんな概念は関係ないと示してくれるような人。とても対等な人です」と述べ、ベンジーが性別にとらわれない平等な関係性を築いていることを明かしました。
さらに、彼女は家族が非常に仲が良いこと、そしてベンジーの弟であるジョエル・マッデンと7年前に結婚したニコール・リッチー(原文では「ニコール」と誤記されているが、文脈からニコール・リッチーと判断)が、すぐに家族の相互扶助システムに溶け込めたことに触れました。キャメロン自身も、夫からの揺るぎないサポートが最も大切にしているポイントだと付け加えています。
「私にとって、このような愛の形は初めての経験です。これまで一度も、これほどまでに愛されたことはありませんでした。毎日彼を見ていると刺激を受けますし、彼は本当に努力家です。私はとても幸運だと感じています」と語り、ベンジーとの出会いが彼女の人生に大きな変化と喜びをもたらしたことを示しました。キャリアのピークを経験し、一度は自分を見失いかけた彼女が、41歳で真のパートナーと出会い、新しい幸せを見つけたことは、多くの人々に勇気を与えるでしょう。
2025年3月、公の場に登場したキャメロン・ディアスの最新の姿
Harper’s BAZAAR UKより





