マツダは22日、新型コロナウイルスの影響で生産調整を続けている日本、メキシコ、タイの工場について、8月から新型コロナ前の生産体制に戻すと発表した。3月下旬から進めた世界での在庫適正化が完了し、需要の回復傾向もあるため。日本の2工場は残業や休日出勤も行う。トヨタ自動車も8月は国内、海外とも当初計画並みの生産台数に戻すとしており、自動車業界の回復傾向が見え始めている。
マツダは新型コロナの影響が拡大した後、先行した中国のケースを元に各国での影響期間や在庫影響などを予測。3月28日以降、日本を皮切りに工場の稼働停止を行い、6月末までに在庫を適正化した。7~9月の生産台数を通常時の約80%に戻す計画。
ただ、感染が再拡大するリスクも捨てきれないことから「慎重かつ柔軟に対応していく」としている。