「東京五輪、無観客も検討を」 WHO報道官インタビュー

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マーガレット・ハリス報道官(WHO提供)

マーガレット・ハリス報道官(WHO提供)

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のマーガレット・ハリス報道官は30日までに産経新聞の電話取材に応じ、新型コロナウイルスの影響で1年後に延期された東京五輪・パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)は無観客開催を含めた開催方法を検討する必要があるとの認識を示した。IOCのバッハ会長は今月15日の記者会見で観客を入れての大会開催を目指すと強調していたが、無観客も視野に入れた判断を迫られる可能性がある。

 IOCはWHOの助言を受けながら、東京五輪の準備を進めている。ハリス氏は「(開催方法の)判断はIOCが行う」とした上で「最終的に東京五輪は開催されると思うが、(通常とは)異なった方法で開催されるだろう」と予測した。

 ハリス氏は、米プロバスケットボールNBAやサッカーのイングランド・プレミアリーグなどの無観客による試合再開に触れ、IOCは無観客開催を含めた「全ての選択肢を検討すべきだ」と主張。「他のスポーツ大会が感染拡大を防ぐためにどう運営されているかを学び、その方法が(五輪に)適用できるかどうかを確認することが重要だ」と述べた。

 新型コロナ禍についてハリス氏は「人類は百年に一度の健康被害に直面している」と指摘。「私たちはコロナとともに生きることを学ばなければならない」と強調した。

 五輪開催地の日本で感染者が増加していることについては「日本は絶望的な状況にはない」としつつ、感染者がさらに増える可能性も「想定すべきだ」と述べた。「日本の国民はソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスクの着用などをよく守っていると思うが、少しでも油断して対策を怠れば、新型コロナのウイルスはその気の緩みを狙う」。ハリス氏はこう語り、引き続き必要な措置を講じるよう訴えた。

 WHOがコロナをめぐって「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してから今月30日で半年が過ぎた。ハリス氏はこの半年で「事態はより深刻になり、感染拡大が激しく加速している」と強調した。

 ワクチン開発については「前例がない速さで進んでおり、ウイルスに打ち勝とうとする科学界の努力は並外れている」と称賛した上で「早くとも来年までワクチンは製造されないだろう」と予想した。

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