韓経:兪明希氏か親中派か…日本、WTO事務局長選のジレンマ


世界貿易機関(WTO)事務局長選で韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長と凝固であってヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相が最終候補に決定された。

これを受け、10日外交街では日本政府が難しい選択に直面したという分析が出ている。

日本は徴用判決に対する事実上の報復措置で韓国に対する輸出規制を強化してWTOに提訴された状況だ。兪明希氏がWTO事務局長になるのが不安にならざるを得ない。

だが、親中派とされるヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏が当選する場合、中国の影響力が大きくなる可能性があって日本政府がどちらかの一方を支持しにくいとみられる。

これを受け、産経新聞はこの日、兪明希氏とオコンジョイウェアラ氏を「日本と関係悪化が続く韓国の候補」と「国際協調に背を向けてきた中国が推すナイジェリアの候補」とし「難しい対応になりそうだ」と分析した。

新聞は「日本は日本人候補や、日本が推す有力候補を擁立できず、兪氏が欧州を中心に支持を集めることを読めなかった」として「兪氏が(WTO)トップになれば、アジアで日本の力不足が世界にあらわれるかもしれない」と指摘した。

オコンジョイウェアラ氏に対しては「中国の影響力が増すアフリカを代表する立場もある。トップとして中国と歩調をあわせた運営を進める懸念も残る」とした。

兪明希氏が初期には注目されなかったが、韓国が選挙戦略をうまく立てて善戦しているという評価もある。

キャノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「潘基文(パン・ギムン)氏が国連事務総長になったように今回も韓国の進め方のうまさが出た」と産経に意見を明らかにした。

国際情勢専門家である東京理科大学の平塚三好教授は「中国が推薦するアフリカ 候補を支持すれば米中対立をあおる危険がある。多くの会員国が中立的立場である韓国を支持する無難な選択をしたようだ」と分析した。

兪明希氏はこれに先立ち、共同通信とのインタビューで「韓国と日本は緊密な交流と活発な貿易、投資を土台にしてともに成長した東アジアの協力パートナー」「韓国と日本は自由貿易と多角的な体制の必要性に同じ立場」という点を強調して日本の支持を訴えた。

※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。



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