メキシコ前国防相、米で逮捕 麻薬取引関与の疑い


メキシコ前国防相、米で逮捕 麻薬取引関与の疑い

【AFP=時事】(更新)米当局は16日、メキシコのサルバドル・シエンフエゴス(Salvador Cienfuegos)前国防相を麻薬取引とマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで逮捕・起訴したことを明らかにした。

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 シエンフエゴス被告は15日、家族旅行で訪れた米ロサンゼルスの空港で身柄を拘束された。ニューヨーク連邦検事局が16日に公開した文書によると、被告は2015年12月から2017年2月までの間、「数千キロ」のコカイン、ヘロイン、メタンフェタミン、マリフアナの米国での製造と流通に関与したとされる。

 文書はさらに、シエンフエゴス被告がメキシコの凶悪麻薬組織「H-2カルテル(H-2 Cartel)」を援助するため自身の立場を「乱用した」と指摘。「賄賂と引き換えに、拷問や殺人を含む凶悪な暴力を日常的に行っているH-2カルテルがメキシコ国内で罰を受けずに活動することを許した」とした。

 被告はニューヨーク検察当局により昨年8月14日に起訴されていたが、起訴状はこれまで公表されていなかった。有罪となれば、最低で禁錮10年、最高で終身刑が言い渡される可能性がある。

 シエンフエゴス被告は、エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)前大統領の下で2012~18年に国防相を務めた。メキシコの元閣僚が米国で逮捕されるのは、ヘナロ・ガルシア(Genaro Garcia)元公安相に続き2人目。ガルシア元公安相は昨年12月、悪名高い麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」から巨額の賄賂を受け取って麻薬の対米輸出をほう助したとして米テキサス州で逮捕されたが、容疑を否認している。【翻訳編集】 AFPBB News



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