ウォン高が続きドル相場が1年6カ月ぶりに1130ウォン水準に進入した。中国の実体経済の急速な回復などに力づけられ人民元相場が上昇し、ウォンもともに上昇に乗った結果だ。
20日のソウル外国為替市場でドル相場は2.60ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1139.40ウォンで取引を終えた。終値基準でドル相場が1130ウォン水準に下がったのは昨年4月19日の1136.90ウォン以来だ。ドル相場は新型コロナウイルスの感染が韓国で再拡大した先月4日に1189.60ウォンまでドル高が進んだが、その後は急な下落曲線を描いている。
韓国の最大輸出相手国である中国の人民元価値が上昇しウォンもともに上昇した。中国の中央銀行に当たる人民銀行はこの日午前、対ドルの人民元基準相場を前取引日より0.008元(0.12%)のドル安となる1ドル=6.693元と告示した。人民元は2019年4月以来の高値となった。
果敢な景気浮揚策を大統領選挙公約で提示した米民主党のバイデン候補の当選への期待も人民元を引き上げる役割をしたという分析が出ている。