韓国GM協力企業「どうか助けて」…労組の残業拒否撤回を要求


韓国GM協力企業「どうか助けて」…労組の残業拒否撤回を要求

韓国GM労働組合が23日に残業と特別勤務拒否に突入した中で、協力企業が「生産中断が続く場合倒産しかねない」として賃金・団体交渉の早期終了を要求した。

韓国GM協力企業の団体である韓国GM協信会は28日に立場文を出し、「韓国GMの賃金・団体協約交渉問題が早期に終了しなければ流動性が弱い協力企業は倒産に直面する最悪の事態を迎えかねない」と明らかにした。

◇「政府支援金もまともに執行されず」

協信会は「政府が数回にわたり自動車協力企業金融支援案を発表したが、資金は必要な企業には支援されなかった。多くの企業が支援をあきらめ自主的に資金を調達して耐えている非常に不安な状態」と主張した。

続けて「いまの協力企業の状況を見れば1日2日の生産中断も発生してはならない」と強調した。協力企業も韓国GMの下半期生産計画に合わせて投資と人員を投じたが、生産が中断されればそうでなくても上半期に新型コロナウイルスで大きな損失を出しているのに会社運営が不可能な企業が続出するという話だ。

◇「1日2日だけ生産中断しても致命的」

新型コロナウイルスの影響で韓国GMは上半期の生産計画を30%減らした。すでに流動性危機に陥っている協力企業も多い。韓国GMの協力企業は2976社、従業員は13万人に達する。

協信会は「今年の残り期間に生産を最大化しこれまでの損失を一部回復することが絶対的に重要だ。韓国GM労使は早期に交渉が妥結できるよう最善を尽くしてほしい」と訴えた。

韓国GM労組は上級団体である民主労総金属労組の指針に従い月基本給12万304ウォン引き上げと通常賃金400%に600万ウォンを加えた成果給支給を要求している。だが会社側は経営難に新型コロナ流行まで重なり難色を示している。韓国GMの6年間の累積赤字は3兆ウォンに達する。また、新型コロナで9月までの販売台数は前年同期より12.9%減った。

韓国GM労組は22日に19回目の交渉が決裂した後、平日の1時間追加残業と週末の特別勤務8時間などを拒否することに決めた。また、23日の賃金団体交渉報告大会に組合員を4時間ずつ参加させて操業時間を減らした。勤務時間短縮という部分スト形式で会社を圧迫したものだ。

会社側は労組のこうした争議行為により1700台以上の追加生産支障が発生すると懸念している。会社側は21日の18回目の交渉でコロナ危機克服激励金50万ウォン、年末に業績が損益分岐点を超えれば来年の成果給30万ウォン追加支給とともに富平(プピョン)第1工場の設備に約2150億ウォンを投資すると労組に提案した。賃金交渉周期を2年にするよう求め、従来提示していた成果給470万ウォンと合わせ550万ウォンを払うと提案した。

労使は27日午後に20回目の交渉を実施したが膠着状態に陥った。



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