【AFP=時事】トルコ・ギリシャ沖のエーゲ海(Aegean Sea)で10月30日に発生した地震で、両国でこれまでに39人が死亡した。犠牲者の葬儀が執り行われる中、がれきの下に閉じ込められた人の救出活動は時間との闘いとなっている。
【写真】地震で亡くなった犠牲者を悼む親族、トルコ・イズミル県で
30日午後に発生したマグニチュード(M)7.0の地震は、トルコ西部イズミル(Izmir)県の沿岸部セフェリヒサール(Seferihisar)付近を直撃。37人が死亡し、900人近くが負傷した。ギリシャでも、学校から帰宅途中だった10代の2人が死亡した。
トルコ当局は、これまでに600回近くの余震を確認。M4.0を超える余震も多数あり、がれきの下敷きになっている生存者の救出活動を困難にしている。
地震発生から約23時間後に母親と子ども3人が救出されたと地元メディアが報じると、さらなる生存者の発見に期待が高まった。53歳と62歳の生存者も救出されたという。
トルコ政府は、31日夜までに103人が救出されたと発表した。
しかし、生存者の捜索活動は非常に時間がかかっている。エーゲ海沿岸のリゾート都市イズミル近郊のバイラクル(Bayrakli)では、建物17棟が倒壊。生存者の捜索に当たる救助隊が倒壊したアパートのがれきを撤去する中、疲労した様子の家族や友人が希望を抱きながらその様子を見守った。【翻訳編集】 AFPBB News