ストリートカジュアルブランド「ロマンティッククラウン」は先月、棒付きキャンディブランド「チュッパチャプス」とコラボしたデザインを発表した。[写真 ムシンサ]
ストリートカジュアルブランド「ロマンティッククラウン(ROMANTIC CROWN)」は「アイドルの私服ファッション」で人気を得て3年前に中国に進出した。昨年中国最大の買い物祭り「光棍節」で一日売り上げ8億ウォンを記録して話題を集めた。11日開かれる光棍節でも大人気が予想される。今年上半期、日本で単独ポップアップストアを開いたことに続き、日本最大のファッション通販「ZOZO」に入店する予定だ。昨年30%水準だった海外売り上げの割合は近いうち50%を超えるものとみられる。
ロマンティッククラウンの製品はロゴやブランド名よりシーズン別デザインと色に力を注いだ。定形化したスタイルもない。シーズンごとに新しいテーマで製品を作る。例えば、今秋・冬シーズンのテーマは「サザエさん症候群」で、休日が終わる憂うつな気持ちを表現した。同時に、デザインに楽しみを与えるためにさまざまなコラボも試みる。先月、棒付きキャンディブランド「チュッパチャプス」とコラボした新製品を発表した。
ロマンティッククラウンのキム・ミンソン代表は「最近、アジアの他にも米国・欧州などでも良い反応が出ている」とし、「ただし、売り上げ増大のための無分別な海外進出でなくブランドのアイデンティティを維持して一段階ずつアプローチする計画」と話した。
世界的な「サッカーファン」を活用して海外進出に出るブランドもある。スポーツ分野のスタートアップの中で過去最大の投資額(約220億ウォン)を誘致した「ワグティ(WAGTI)」が昨年ローンチングしたサッカーファッションブランド「ゴールスタジオ(GOAL STUDIO)」だ。ワグティは企業にスポーツマーケティングをコンサルティングするスタートアップだ。
ゴールスタジオは世界最大のサッカー専門メディアである「ゴールドットコム」から衣類・靴など製品商品化に対する独占権を取得し、日本と中国に法人を設立した。同時に、来年までインドネシア、ベトナムなど東南アジア流通パートナーと総販売、またはライセンス契約を準備している。最近ではソン・ウクァン元ナイキコリア代表とマルクス・ティユイ元プーマジャパン理事を迎え入れてグローバルブランドの育成にさらに力を注いでいる。
ゴールスタジオの目標はグローバルスポーツ企業として位置づけられることだ。ワグティのカン・ジョンフン代表は「今回の投資誘致で日本と中国市場にさらに集中することになった」として「ナイキやアディダスのような世界的なスポーツブランドを作りたい」と話した。
ただし、K-ファッションブランドがさらに成長するためには有名アイドルなどインフルアンサーのマーケティングに過度に依存してはならないという指摘が出る。淑明(スンミョン)女子大学経営学科のソ・ヨング教授は「韓国アイドルの人気に力づけられて韓国ファッションブランドに関心を持つ海外消費者が増加している」としつつも「単なる流行を超えてグローバルブランドとして跳躍するためにはブランドのアイデンティティを守り、品質管理に取り組むべきだ」と話した。