[ワシントン 12日 ロイター] – トランプ米大統領の陣営が、大統領選をめぐり、ペンシルベニア州連邦地裁に同州当局によるバイデン氏の勝利認定を差し止めるよう訴えている訴訟で、ペンシルベニア州当局は12日、トランプ陣営の訴えを退けるよう連邦地裁に申し立てた。
申し立てを行ったのは、ペンシルベニア州の州務長官と同州の7郡。
2郡の弁護士は「訴えには根拠がなく、必要な条件を示さずに詐欺と主張している」と指摘。州当局は「適正、公正、確実な選挙を実施した」と主張している。
ペンシルベニア州では、推定97%の開票が終了した時点で、州内7つの郡のすべてでバイデン氏が過半数の票を獲得している。
トランプ陣営は、「民主党が多数派を占める郡」で党の選挙監視人が郵便投票の処理を調査する機会を与えられなかったと主張。監視人の位置が開票現場から遠すぎたなどと訴えている。
法律の専門家は、今回の訴訟で大統領選の結果が変わる可能性はまずないと分析。バイデン陣営の法律顧問は「劇場型の訴訟であり、本格的な訴訟ではない」と一蹴している。