
【ワシントン=横堀裕也】米大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領が20日、78歳の誕生日を迎えた。来年1月20日に就任すれば米史上最高齢の大統領となり、今後は健康状態への注目も高まりそうだ。
これまでの最高齢は、77歳で任期を終えた共和党のロナルド・レーガン氏(在任1981~89年)だった。バイデン氏は就任の段階でレーガン氏を上回り、1期目を終えた時点では82歳となる。1期で引退する可能性もささやかれるが、仮に再選されて任期を満了すれば、86歳まで大統領職を務めることになる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は誕生日に合わせた社説で、バイデン氏の演説のおぼつかなさを指摘し、「鋭さを失いつつあるのかもしれないが、年齢を考えれば恥じることではない」とした。その上で、「健康状態を巡る透明性を高めるべきだ」と求めた。