韓国総合株価指数(KOSPI)が2600を超え株式市場の歴史を塗り替えた。
23日のKOSPIは前取引日より49.09ポイント(1.92%)上がった2602.59で取引を終えた。これまで指数が取引時間中に2600を超えたことはあったが、終値基準で2600を超えたのは今回が初めてだ。
新型コロナウイルスの感染再拡大傾向が深刻で先週末の米国証券市場は下落傾向だった。韓国でも首都圏で社会的距離確保(ソーシャルディスタンス)第2段階の施行を翌日に控えている状況だったが、韓国の証券市場は歴代級に上昇した。
13取引日にわたり買い越しを続ける外国人投資家のおかげだ。この日機関投資家は591億ウォン相当を売り越し、個人投資家も8741億ウォン相当を売り越したが、外国人投資家は9885億ウォン相当を買い越した。電機電子や化学分野が特に多く買われた。
サムスン電子はこの日4.33%上昇して最高値を更新し、時価総額は402兆9603億ウォンに増えた。SKハイニックスは3.31%、LG化学は3.31%上がった。
韓国取引所はこの日の取引終了後の証券市場ブリーフィングを通じ、「新型コロナウイルスワクチンへの期待感が続く中でウォン高の影響などにより外国人投資家の買いが流入しKOSPIが過去最高で引けた」と分析した。
続いているウォン高傾向が外国人投資資金を引き込んでいる。この日の為替相場は前取引日より3.9ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1110.4ウォンで締め切った。
韓国での新型コロナ感染再拡大傾向は外国人投資家の心理に大きな影響を与えなかった。NH投資証券のピョン・ドクヒョン資産管理戦略部副部長は「韓国は国内総生産(GDP)の70%以上が輸出から出る国。韓国の新型コロナ感染再拡大傾向と海外輸出は関連性が大きくないため外国人が投資観点で見るには良好な状況」と話した。
カカオペイ証券のイ・サンミン研究院とチョン・ジョンヒョン研究員は、「これまで韓国で過度に多く売っていた外国人投資家が韓国の割合を再び増やしている。非対面に代表される上半期は『対案がない』市場だったが、来年は『対案が豊富』な市場で、ITと景気敏感株が牽引し推進するサイクルが久しぶりに戻ってきた」と説明した。
今月に入り外国人投資家は韓国株式市場で6兆ウォン近く買い入れているが、これまで売った金額にははるかに及ばない。昨年6月から先月まで外国人投資家の累積売り越し額は約36兆ウォンだ。