チュ・ミエ(秋美愛)法務長官とユン・ソギョル(尹錫悦)検察総長の職務排除命令、裁判所不法査察疑惑などをめぐる対立が最高潮に達し、彼らの進退をめぐって公開批判が続いている。
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こうした対立構図に終止符を打つため、いわゆる「総長退陣の後に長官交代」というシナリオが水面下で議論されている。
29日、与党内部によると、秋長官と尹総長の同時退陣でなくても、彼らを段階的に入れ替える人事刷新を通じて、検察改革を仕上げなければならないという意見が出ている。
さらに、高級公職者犯罪捜査処(公捜処)が年内に正式に発足するためには、発足前に法務部と検察との葛藤を早期に解決しなければならないということだ。
法務長官と検察総長の葛藤を見守ると、結局、最大の問題は尹総長にあり、尹総長が事あるごとに葛藤を大きくしてきた面がある、と指摘されている。
さらに、「尹総長が懲戒になろうが、本人の自主辞退がなければムン・ジェイン大統領が交代の決定を下せば、秋長官も決断を下さなければならない」、「国民は今、この状況に極度の疲労感を感じている」とも言われている。
結局、両者の対立が終わるためには、進退決定で決着をつけなければならず、今後の国政負担を減らすためにも、速やかな措置が必要だ。
与党の別の関係者は「同時辞任、順次交代など人事に関する様々な言葉が出ているが、結局、最終決定はムン・ジェイン大統領の役目」とし、「二人とも留任させ、この政局を引きずって行くのは、容易ではない」とした。