韓国、558兆ウォンの来年度「超スーパー予算」通過…1年間に150兆ウォン債務増加

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韓国与野党は2日、本会議を開き、来年度予算案を処理した。
韓国与野党は2日、本会議を開き、来年度予算案を処理した。

韓国与野党が来年度予算案を政府案より2兆2000億ウォン(約2090億円)増やした。政界は毎年予算を削減してきたが、新型コロナ感染再拡大による第3次緊急災難支援金給付に合意し、異例にも予算規模を拡大した。国会を通過した予算が政府案を上回るのは2010年度予算以来11年ぶり。問題はそれだけ国家負債も増えるという点だ。予算増額分に税収減少分など3兆5000億ウォン規模を赤字国債で埋めなければいけない。今年と来年の予算編成規模だけをみても年間150兆ウォンほど負債が増える。

与野党は2日、本会議を開き、来年度予算案を処理した。政府案(555兆8000億ウォン)より増えた558兆ウォン規模だ。第3次災難支援金の給付に3兆ウォン、ワクチン確保など感染病への対応に1兆ウォンなどを追加で編成するなど7兆5000億ウォンを増やし、一般・行政など他の事業で5兆3000億ウォンを削減した。国債発行規模は純増額より多い3兆5000億ウォン規模。税収減少、住宅基金など国家基金減額などによる損失1兆3000億ウォンを埋める必要があるからだ。

今年の本予算は512兆3000億ウォンだった。当時、国家債務は805兆2000億ウォンというのが政府の推算だった。しかし新型コロナの影響で4度も補正予算を編成し、国家債務は急激に増えた。今年の第4次補正予算編成当時、政府が予想した国家債務は952兆5000億ウォン。しかし3兆5000億ウォンの赤字国債を発行することになり、国家債務は956兆ウォン水準に増える。1年間に150兆8000億ウォンも負債が増加するということだ。

今年の本予算当時39.8%だった国内総生産(GDP)比の国家債務も急速に増加した。今年4度の補正予算編成で43.9%に増えたこの比率は、来年47%を超える。来年度政府予算案基準で47.1%から47.3%に高まる。GDPに対する統合財政赤字比率は来年3.7%となる。

問題は今後も財政を投入することが多い点だ。新型コロナによる経済・社会的波紋が来年も続く可能性が高い。今年のように災難支援金給付などのために数回の補正予算編成が予想される。そのたびに赤字国債を発行しなければいけない状況だ。今年4月の第1次緊急災難支援金給付のための第2次補正予算編成当時、政府は従来の予算の削減などで財源を確保した。しかしそれ以降は国債発行に依存している。

表鶴吉(ピョ・ハクギル)ソウル大経済学部名誉教授は「与野党ともに2兆ウォン程度の国家債務増加は問題ないというが、現在の財政状況と今後の財政需要を考えると、財政の健全性はすでに危険水位に達している」と憂慮した。キム・ウォンシク建国大経済学科教授は「新型コロナという非常状況であることを勘案すると、一定部分の財政投入は避けられない」としながらも「財政状況に限界があるだけに、民間分野の投資活性化にもう少し政策の焦点を置く必要がある」と提言した。

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