サムスン電子のロゴ[中央フォト]
サムスン電子が1-3月期に営業利益が9兆ウォンを超え、「アーニングサプライズ」となった。半導体の収益は年初の期待に及ばなかったが、スマートフォン(モバイル)とプレミアムテレビ・家電などが市場で善戦した結果という分析だ。
サムスン電子は1-3月期の業績を暫定集計した結果、売上高65兆ウォン、営業利益9兆3000億ウォン(約9130億円)と明らかにした。前年同期(売上高52兆4000億ウォン、営業利益6兆2300億ウォン)比で売上高は17.48%増、営業利益は44.19%増。売上高は過去最高だった昨年7-9月期(66兆9600億ウォン)に近い。営業利益は8兆9000億ウォンと市場の予測値を大きく上回った。昨年10-12月期の業績(売上高61兆5500億ウォン、営業利益9兆500億ウォン)も上回った。
特に1-3月期にはスマートフォンを担当するモバイル(IM)部門の予想営業利益が約4兆3000億ウォンとなり、業績に大きく寄与した。3月から1月に発売時期を操り上げたフラッグシップモデルのギャラクシーS21と普及型ギャラクシーAシリーズ販売が好調だった。サムスン電子によると、ギャラクシーS21は発売から57日目となる先月26日、販売100万台を超えた。
テレビと生活家電が含まれる消費者家電(CE)の販売も好調で、証券業界では営業利益が1兆ウォンに迫るという予想が出ている。
一方、半導体は工程改善費用、米オースティン工場の稼働中断などの余波で1-3月期の営業利益が3兆5000億-3兆6000億ウォンにとどまったことが把握された。