米ミネソタ州 「警察官の黒人男性銃撃死亡事件の判決が出ること」で抗議デモが各地で続く/民主党議員は無罪になったら暴力を振るうと発言

米ミネソタ州 警察官の黒人男性銃撃死亡事件で抗議デモ続く
2021年4月19日 11時14分

アメリカ中西部ミネソタ州では、今月黒人男性が警察官に撃たれて死亡した事件に対する抗議デモが1週間にわたって続いていて、近く黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首をひざで押さえつけられて亡くなった事件の裁判で評決が下されるとみられていることから、現地では緊張が高まっています。

今月11日、ミネソタ州のブルックリンセンターで、黒人男性のダンテ・ライトさんが交通違反をしたとして事情を聴かれていた最中に、白人女性の警察官に銃で撃たれて死亡しました。

現地では連日、大勢の住民らが警察署の周辺などに集まり、人種差別による過剰な対応だなどとして抗議デモを行っていて、一部では破壊行為も起きています。

17日深夜から18日にかけては夜間外出禁止令にもかかわらずベテランの黒人の連邦下院議員を含む数百人が参加して集会が開かれ、抗議デモはこれで1週間続いています。

ジョージ・フロイド氏が死亡した事件の判決が出ることで抗議が加熱
また、事件現場から十数キロ離れたミネアポリスでは去年5月、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられたあと死亡した事件が起き、殺人の罪に問われている元警察官のデレク・ショービン被告の裁判が続いています。

裁判では近く、ショービン被告に有罪か無罪かの評決が下されるとみられていることからミネアポリス周辺では不測の事態に備えて州兵が動員されていますが、18日未明には何者かが州兵に発砲する事件が起きてけが人が出るなど現地では緊張が高まっています。