三原じゅん子氏、国会中の美容外科通院と「WLB」発言で再燃する国民の批判

10月4日の自民党総裁選後、小泉進次郎氏陣営の集合写真で顔を隠していたことが報じられ、一時的な「炎上」に見舞われた三原じゅん子氏。しかし、その数日後となる7日、彼女の発言が再び国民の間で大きな物議を醸しています。高市早苗新総裁の「馬車馬のように働いてもらう」という発言に対する三原氏の「ワークライフバランス」に関する持論展開が、過去の行動と重なり、国民の厳しい批判の的となっています。

高市新総裁発言への見解とワークライフバランスの強調

同日に行われた閣議後の記者会見で、三原氏は高市新総裁の「ワークライフバランスという言葉を捨てる」との表明に対し、自身の見解を述べました。彼女はまず、高市氏の発言を「総裁としての決意」と理解を示しつつも、現代社会におけるワークライフバランスの重要性を強調しました。特に「仕事と子育てを両立させる人生設計を望む若者が増加している」と指摘し、「共働き、共育ての実現のためにワークライフバランスは重要。その推進に今後ともしっかり努めてまいりたい」と強い決意を表明しました。

さらに、高市氏の発言が過労死弁護団全国連絡会議などから「長時間労働の強要につながる」との懸念を呼んでいることについても言及。厚生労働省の立場として「働くことで命を落としたり健康を損なったりすることはあってはならないと考えている」と述べ、「関係省庁と連携しながら過労死防止に全力で取り組む」姿勢を示しました。

国民の反発と過去の「美容外科通院」問題

しかし、三原氏の一連の発言は、国民の間で強い反発と呆れ声を生んでいます。インターネット上では、「どの面下げて言うんだ」「まずは国のために自ら先陣を切って一生懸命仕事してくれや」「あんたは8割がたライフが優先なんじゃないでしょうか」といった批判的な声が多数寄せられました。

国民の批判が集中する背景には、三原氏の過去の行動があります。特に記憶に新しいのは、2023年6月に一部週刊誌によって報じられた「国会中の美容外科通院」問題です。通常国会の閉会を目前に控えた21日、三原氏が国会を抜け出し、美容外科業界最大手の「湘南美容クリニック」に約3時間滞在していたことが発覚しました。国会中は議員が一定の場所から外へ出ることを禁じられているにもかかわらず、プライベートを優先した長時間の外出であったことから、当時も国民からの大きなバッシングが巻き起こりました。

三原じゅん子氏。ワークライフバランス発言や国会中の美容外科通院で国民からの批判が再燃している政治家。三原じゅん子氏。ワークライフバランス発言や国会中の美容外科通院で国民からの批判が再燃している政治家。

こども家庭庁の成果と少子化対策への「能天気」発言

三原氏が担当するこども家庭庁は、年間7兆円という巨額の予算が投じられているにもかかわらず、これといった目に見える成果が出ていない現状も、国民の不満に拍車をかけています。このような状況下での「国会そっちのけ」と受け取られかねない行動は、世間から批判が集まるのも無理はありません。

さらに、今年5月27日に日本テレビ系情報番組『DayDay.』に出演した際、司会の山里亮太氏からのインタビューで、少子化対策について「政府として出生数の目標値は出さない」「出生数減少はこれから検証する」などと発言し、その「能天気さ」が以前から問題視されていました。国として早急な改善が求められている少子化という喫緊の課題に対し、ワークライフバランスの重要性を説く前に、まずは具体的な「結果」を出してほしいというのが、国民の率直な思いと言えるでしょう。

結論

三原じゅん子氏の言葉と行動の間に見られる不一致は、国民の間に根強い不信感を生んでいます。政治家として、国民の期待に応え、担当する政策分野で具体的な成果を出すことが、何よりも優先されるべき課題です。ワークライフバランスの推進も重要である一方、そのメッセージに説得力を持たせるためには、まず自身の職務において責任ある行動と目に見える結果を示すことが不可欠であると言えるでしょう。

参考文献