14日、米国テキサスにあるサムスンリサーチアメリカ(SRA)の実験室でサムスン電子研究員たちが140GHz(ギガヘルツ)の通信システムを実演している。[写真 サムスン電子]
サムスン電子は最近、米国カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校(UCSB)研究チームと共同で6世代(6G)移動通信システムの実演に成功したと16日、明らかにした。サムスン電子は送信機と受信機が15メートル離れた距離で6.2Gbps(ギガビット毎秒)のデータ伝送速度を確保したと説明した。1Gbpsは1秒に10億ビットのデータを送ることができるという意味だ。
サムスン電子は、今回の実験でテラヘルツ(THz)帯域である140GHzを活用したと紹介した。100GHz(ギガヘルツ)~10THzの高周波数帯域だ。高周波数帯域は低周波数に比べて電波が到達する距離が短い。したがって、高周波数帯域を利用して遠い距離まで電波を送るには高度な技術が必要だ。通信システムにアンテナを集めて電波を特定方向を送信・受信する技術だ。
理論的に、6G移動通信を利用すればデータの伝送速度が5G移動通信より最高50倍速くなる。現在、5G移動通信では最高20Gbpsの速度でデータを伝送することができる。6G移動通信を利用すれば、最高1000Gbpsまで可能になる。通信業界では2028~2030年6G移動通信を商用化できると見込んでいる。6G移動通信では水中通信が可能になるものと業界では予想している。