「ビットコイン40万ドル」を叫んだ楽観論者の急変…「1万ドル台に急落」


ビットコイン
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ビットコイン価格が1万ドル台に下がりかねないとの見通しまで出てきた。3万ドル台のボックス相場で推移しているビットコインが一時的な調整局面ではなく暴落相場に進入したと分析される。多くの専門家もビットコインが年内に急落のマジノ線とされた3万ドルを割り込み振るわない姿が続くと予想している。

ビットコインに対する暗鬱な見通しを出した人物はグッゲンハイムパートナーズのスコット・マイナード最高投資責任者(CIO)だ。彼は9日にCNBCとのインタビューで「過去と比べた現在の価格傾向は(調整ではなく)暴落」と診断し、「これは近くビットコイン価格が(最高値に比べ)70~80%水準である1万~1万5000ドル台まで下がる恐れがあるということ」と話した。

仮想通貨市況仲介サイトであるコインマーケットキャップによると、11日午前10時30分基準でビットコイン価格は3万3738ドルで24時間前より0.47%下落した。ビットコインの取引価格は5月の高値と比べ30~40%ほど急落した後、今月に入り3万~3万6000ドルのボックス相場に閉じ込められた姿だ。

マイナード氏は代表的な仮想通貨楽観論者だ。彼は昨年12月にブルームバーグテレビとのインタビューで「ビットコインの希少性と国内総生産(GDP)比の金の価値などの関連指標などを考慮したファンダメンタルズ(基礎体力)を分析すると価格は約40万ドルにならなければならない」と主張した。

だが4月に突然態度を変えた。ビットコインの内在価値を認めながらも大々的な調整を予告したのだ。彼は4月21日のCNBCとのインタビューで「短期的にビットコインに現れた大規模な動きにより過度なバブルが発生した。今後ビットコイン価格は現在の価格の50%水準である2万ドルから3万ドルまで落ちる大々的な調整が発生するだろう」と予想した。

当時5万5000ドル前後を維持していたビットコイン価格は1カ月後の5月19日には1日で30~40%急落した。中国発の規制の衝撃にともなう「黒い水曜日」を正確に予測したのだ。

ビットコインをはじめとする仮想通貨の見通しはますます暗くなっている。下落局面が続くだろうという予想にウエイトが置かれてだ。仮想通貨に対する各国政府の規制レベルが高まっている上に、米国などを中心にテーパリング(資産買い入れ縮小)など金融引き締めの動きが続いた影響だ。

CNBCが先月23日から30日までの1週間に100人の金融専門家にアンケート調査を実施した結果、回答者の44%が「ビットコインは3万ドル以下に下がった状態で今年を終えるだろう」と答えた。これは4万ドル以下(25%)と5万ドル以下(25%)と答えた人の2倍水準であり、6万ドル以下(6%)と明らかにした回答者の7倍を超える。



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