「オミクロン株」(国立感染症研究所提供)
新型コロナ患者の診療を続けながら、テレビなどで医療現場の声を発信する宇都宮市インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長が10日、自身のツイッターに京都府内で新型コロナウイルスに感染した10歳未満の未就学児がこの日、死亡した報道を添付し「医療にアクセスせず、患者さんを単純な基準で分ければ大丈夫という仕組みが問題です」などと厳しく指摘した。
添付された記事によると、死亡した未就学児は2月下旬に38.8度の発熱があり、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明。自宅で療養していたが、呼吸が苦しそうな症状が見られ、外来で薬を処方されたものの、容体が急変したという。京都府は死因は不明で、基礎疾患はなかったとしている。
倉持院長は「事実とすれば、とても悲しく残念なことです。ご冥福をお祈りいたします」と医師としての無念さをにじませた。そして「ちゃんと診察を受け、検査が受けられる体制づくりが大切です。いい加減に見直す時期! もう3年目になりますよ」と政府などのコロナ対策に苦言を呈した。
中日スポーツ