【独自解説】元駐ウクライナ大使に直撃「“東部で親ロシア系住民が迫害”なんて見た事ない」「防衛のカギは“自警団”」明かされた現地の実態と今後のポイント


【独自解説】元駐ウクライナ大使に直撃「“東部で親ロシア系住民が迫害”なんて見た事ない」「防衛のカギは“自警団”」明かされた現地の実態と今後のポイント

元駐ウクライナ大使の角茂樹さん

プーチン大統領「親ロシア系が迫害されている」、実際は?

【独自解説】元駐ウクライナ大使に直撃「“東部で親ロシア系住民が迫害”なんて見た事ない」「防衛のカギは“自警団”」明かされた現地の実態と今後のポイント

元駐ウクライナ大使・角茂樹さんの略歴

Q.角さんもキーウ(キエフ)に住んでいたということで、今は胸を痛めてらっしゃいますよね。
(元駐ウクライナ大使 角茂樹さん)
「キーウ(キエフ)というのは長い歴史があり、きれいな街なんです。これが今、どうなっているかというのは心配でしょうがありません。」

Q.プーチン大統領は「ウクライナ東部で親ロシア系の住民の人たちが迫害されて、ジェノサイドまで行われている」と言って攻め込んできているわけですが、そういう実態はありました?
(角茂樹さん)
「結論から言いますと、それは全くの嘘です。私は東部を訪れて住民の方と話をしたり、いろんな所を訪れて見聞きしたりしていますが、そんなものは見たこともないし聞いたこともありません。日本をはじめウクライナ政府は、東部でロシアの攻撃に遭った人を助けるということはやっていますが、その人たちを迫害したりジェノサイドするなんていうことはありえないし、全く聞いたこともありません。」

Q.東部の方だけではなくキーウ(キエフ)の方々をはじめ、ウクライナの方々はある意味、ロシアを兄貴分のように慕っていた、という部分もあるのですか?
(角茂樹さん)
「そうなんです。2014年まではそうだと思っていたんですが、2014年に突然、ロシアが東部に侵攻してきてクリミアを併合したということが、ウクライナの国民にとっては本当にショックだったんです。つまり兄貴分だったと思っていた人たちが侵攻してきて、しかも多くの人が殺されましたからね。それからロシアに対するウクライナ国民の考えは、全く変わりました。」



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