「虐殺はでっち上げ」 駐日露大使の主張に証拠付きで反論 金平茂紀氏「大使の主張は破綻」


 キーウに近いブチャでは、通りにロシア軍に虐殺されたとみられる住民の遺体が散乱していた。今月7日に同番組のインタビューに答えたガルージン大使は、ロシア軍の撤退後、ブチャ入りしたウクライナ軍が撮影した映像を示した。映された通りには遺体は置かれておらず、「(遺体があったのと)同じ通りです。ウクライナ軍が街に入っている4月2日には何ら遺体がないです」と主張。虐殺を「ウクライナによるでっち上げ」と断じていた。

 しかしその後、ウクライナで取材する同社の記者が現地入り。遺体が放置されていた通りと、ガルージン大使が主張する通りは3キロも離れており、まったく別の通りであることを、複数の目印から確認した。番組内では写真のほか、虐殺を目撃した住民の声など数々の証拠を示した。ガルージン大使の主張が、根底から覆されたことになる。

 金平氏は「ガルージン駐日大使が映像まで見せて、『民間人虐殺はフェイクニュースだ』と言っていた主張は、明らかに破綻していると思いますね」とコメント。「記者が現場で確認したように、遺体が放置されていた場所というのが違う通り(の映像)をガルージン大使は見せたわけですから」と、主張の間違いを指摘した。

 さらに金平氏は「情報戦のさなかで、私たちジャーナリズムの役割というのは、事実をきちんと客観的な証拠に基づいて、示すことが何よりも大事だと思います。現時点では、ロシア側のウクライナ侵攻を正当化する主張はあらゆる点で破綻していると思います」とも述べた。



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