〈立ち食いそば屋の26歳若女将〉東京のど真ん中「ランチ難民多発」のオフィス街を支える救世主になった理由


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オフィス街で奮闘する立ち食いそば店の若女将

店の一番のこだわりは「お出汁」と築地から届く「海鮮」だという。出汁は京都風、海鮮系の食材は築地から届くもの。やはりこの海鮮を使ったメニューを目当てに来る人も多いという。立ち食いそばでありながら、しっかりと“築地らしさ”を感じさせるラインナップになっている。

そんな店を朝から回している長田さんは、毎朝5時半には出勤している。店に着くとまず火を入れ、出汁をとり始める。同時進行で店頭に並べる弁当を仕込み、開店の7時半までに一通りの準備を終わらせる。その後もおにぎりを握り、天ぷらを準備し、さらにまた弁当を作る。午前中のうちにできることは、できる限り前倒しで片づけておく。

「スピードがないと、全部お昼に押しちゃうんです」

そう話すように、午前中の段取りが昼のピークを乗り切るカギになる。弁当は用意した100食ほどがほとんど完売する。麹町店だけでまかないきれない分は、系列店である東向島の弁当専門店で作ったものを運んでもらっている。テイクアウトも含めると、持ち帰りだけで120食以上が売れる。

“ランチ難民”が発生する麹町において、2023年3月にオープンしたこの店は、まさにサラリーマンの生活を支えている存在といえる。

意外なのは、長田さんがもともと飲食の世界にいたわけではないことだ。前職は事務職。高校卒業後、一般企業に就職し、デスクワークをしていた。

転機は、前の仕事を辞めたタイミングでやってきた。子どものころから付き合いのあった同店の社長から声をかけられたという。「就職活動するのも面倒だし、行ってみようかな」と軽い気持ちで飛び込み、いまや天職ともいえるほど活躍をしている。



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