“弁護士費用が高いんじゃないか”の声に 担当弁護士が会見で説明 阿武町の誤送金問題


 冒頭で、花田憲彦町長は「公金の誤振り込みについては、4月8日から法的手続きをとって参りました。こうした中、本日現在合計で4299万3434円を法的に確保することが出来ましたので、本日記者会見を開催させていただきました」と決済代行会社などから4299万3434円を法的に確保したと説明した。

 また、阿武町は田口容疑者に給付金や弁護士費用など約5115万円を求めて山口地裁萩支部に提訴しており、同町担当弁護士の中山修身(おさみ)氏は「ちょっと、ひとこと弁護士として申し上げておきたいことがあります」と切り出し、「どこの新聞の一面だったかは忘れたけど“弁護士費用が高いんじゃないか”みたいなコメントがございました」と指摘した。

 続けて、「(例えば)交通事故訴訟とか不法行為の裁判で、弁護士は誰でも1000万円を請求するのに弁護士費用は100万円ですよねって損害賠償にオンします。判決が仮に1000万円ではなく、300万円に削られても、弁護士費用は裁判所が認めた損害額の1割の30万円をオンして判決を認めます」と仕組みを説明。「ですから、のせられた(弁護士費用の)463万円は別に、私と町との間の具体的な委任契約における金額ではございません」と反論した。

 容疑者の代理人弁護士によると、容疑者は口座に振り込まれた4月8日から19日までに計約4633万円を出金。5月18日に田口容疑者が逮捕された後、代理人弁護士は20日、同容疑者が町からの誤って振り込んだ4630万円を返還する請求を無条件に認める「認諾」手続きを取ったと表明していた。



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