韓国最高裁、元徴用工訴訟の判断先送り 「月内に決定」現地報道も


韓国最高裁、元徴用工訴訟の判断先送り 「月内に決定」現地報道も

韓国国旗=ゲッティ

 韓国の最高裁は2018年、三菱重工業で働かされた元朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊員らの賠償請求を認めた判決を確定。同社は賠償に応じておらず、韓国内にある同社の特許権と商標権が差し押さえられて、売却命令も出ていた。このため、同社は4月に再抗告していた。

 最高裁は再抗告を受理してから4カ月以内に、これ以上の審理を行わずに「審理不続行」として棄却することが可能。このため韓国外務省は19日までに最高裁が判断を示す可能性があるとしていた。一方で複数のメディアは「担当の最高裁判事が9月4日に退任するため、8月中には決定が出る見通し」とも伝えている。

 韓国外務省は7月、「徴用工問題の解決を目指す外交的な努力が続いている」と説明する意見書を最高裁に提出。決定の先延ばしを図っている。

 日本政府は「元徴用工を含む請求権問題は、1965年の日韓請求権協定ですでに解決している」との立場。日本企業の資産が売却されて「現金化」された場合には報復措置も辞さない構えだ。【ソウル坂口裕彦】



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