ロシア国防省、ドンバス解放のためイジュームからの撤退を正式に発表

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沈黙を保っていたロシア国防省は10日、バラクレヤやイジュームから戦力をドネツクに集結させたと述べて同地域からの「撤退」を正式に発表した。

ウクライナ軍の反撃で敗走したのではなく「ドンバス解放に必要な戦力再編と戦線整理」だったと言い張っている

ドネツク人民共和国のベズソノフ報道担当は「イジュームからロシア軍が撤退を開始した。勿論これは良くない兆候で軍司令部のミスだが、大切なことは過ちを認めて正しい結論を導き出すことだ」とした明かしてたが、沈黙を保っていたロシア国防省も「特別軍事作戦の目標=ドンバス解放を達成するためバラクレヤやイジュームから戦力をドネツクに集結させた」と発表した。

ロシア国防省、ドンバス解放のためイジュームからの撤退を正式に発表

出典:Google Map ハルキウ州の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

さらに「本計画を実行するため陽動作戦や一時的な攻勢を仕掛け、3日で2,000人以上のウクライナ軍兵士と外国人傭兵、100輌以上の装甲車輌や大砲を破壊した」と述べており、ウクライナ軍の反撃で敗走したのではなく「ドンバス解放に必要な戦力再編と戦線整理」だったと言い張っているのが興味深い。

流石にロシア国防省の主張を信じる西側諸国は存在しないと思うが、特別軍事作戦が順調だと国民に説明してきたので「ウクライナ軍の反撃でロシア軍が敗走した」とは認められないのだろう。

ロシア国防省、ドンバス解放のためイジュームからの撤退を正式に発表

出典:Google Map ルハンシク州の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ただルハンシク州知事のガイダイ氏は「ウクライナ軍がロシア軍占領下のリシチャンシク近郊にいる」と明かし注目を集めており、ゼレンスキー大統領も4日の演説の中で「第54独立旅団がリシチャンシク~シヴェルシク方面で前進して重要な高台を占領した」と述べていた。

4日時点でウクライナ軍はシヴェルシクに伸びていたロシア軍の突出部を押し返すことに成功していたが、イジュームやクピャンスクへの反撃に合わせて第54独立旅団がリシチャンシクに向けて前進しているなら、東部戦線のロシア軍は困ったことになる。

ロシア国防省、ドンバス解放のためイジュームからの撤退を正式に発表

出典:Сухопутні війська ЗС України

ドンバス解放のためバラクレヤやイジュームを放棄してまで戦力をドネツクへ移動させたのに、リシチャンシクをウクライナ軍に奪われれば後が無くなるため「必死の抵抗」を見せてくると思うが、ハルキウ州の混乱で東部戦線の兵站は正常に機能していない可能性が高く、ひょっとしたらリシチャンシクもさっあり落ちるかもしれない。

勿論、ウクライナ軍が本当にリシチャンシクを奪還するつもりで第54独立旅団を前進させているのかは不明だが、もうドンバス戦線で何が起きても不思議ではない。

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※アイキャッチ画像の出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0

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