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(写真:読売新聞)
18日、ロンドンで、エリザベス女王の弔問のため列をなす人々(ロイター)
【ロンドン=池田慶太】英国史上最長の70年にわたり君主を務め、8日に96歳で死去したエリザベス女王の国葬が19日、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で営まれる。戦後英国の歴史を人生とともに歩んだ「国民の母」に英国全体が最後の別れを告げる。世界の指導者が集まる歴史的行事としても注目される。
国葬は約2000人の参列者を迎え、午前11時(日本時間19日午後7時)から約1時間執り行われる。チャールズ国王ら王室関係者、歴代首相、ゆかりの知人らが参列するほか、新型コロナウイルス対策に尽力した医療関係者やボランティアも招待された。英メディアによると、約200か国・地域から500人近い外国の元首や王族らが参列する。
国葬の様子はテレビで生中継され、正午前に英全土で2分間、黙とうが行われる。国葬後、女王の遺体を納めたひつぎは葬列を組み、ロンドン中心部を行進する。郊外のウィンザー城の礼拝堂に運ばれて最後の礼拝が行われた後、礼拝堂の一角に埋葬される予定だ。
17日には、バイデン米大統領夫妻など参列予定者が続々とロンドンに到着した。英各地から1万人以上の警官が動員されるなど、国葬当日は「史上最大規模」(英メディア)の警備態勢が敷かれるとみられている。