捕虜になる前と後、兵士の風貌が別人に。ウクライナ国防省、「恥ずべきナチズムの遺産」とロシアを批判


捕虜になる前と後、兵士の風貌が別人に。ウクライナ国防省、「恥ずべきナチズムの遺産」とロシアを批判

ウクライナ軍の兵士ミハイロ・ディアノフさん

【画像】痩せ細った胴体、変形した腕。捕虜になる前と後のウクライナ兵

解放後に撮影されたとみられる写真からは、肋骨が浮き出るほど男性の上体が痩せ細り、衰弱しているのが分かる。右腕の肘付近が変形している様子も写っている。

同省は写真を添えた投稿で、「ウクライナ軍の兵士ミハイロ・ディアノフ氏は、他の仲間の捕虜たちとは対照的に、幸運なほうです。彼はロシアの捕虜になりながらも、生き延びることができました」と主張。「これが、(捕虜への人道的待遇を定めた)ジュネーブ条約を“順守する”ロシアの実態です。これこそが、恥ずべきナチズムの遺産をロシアが引き継ぐ方法なのです」と、ロシア側を批判した。

ウクライナの英字メディア「キーウ(キエフ)・インディペンデント」も、同省が公開した写真と同じものを含む2枚の写真をTwitterに投稿した。ツイートによると、1枚目が撮影されたのは5月。ウクライナ南東部の要衝マリウポリでロシア軍から包囲攻撃を受けた際、ウクライナ部隊が抵抗拠点としていたアゾフスタル製鉄所内で撮られたものという。

2枚目は9月、ロシア軍の捕虜となっていたディアノフ氏が解放された後、キーウの病院で撮影されたとしている。

キーウ・インディペンデントは続く投稿で、ディアノフ氏は現地時間の9月21日に行われた捕虜交換の対象となった215人の捕虜の一人だと説明した。ディアノフ氏の妹によると、ディアノフ氏はマリウポリ包囲の時に負傷したが、ロシア軍の捕虜になっている間は治療を受けていなかったという。

9月22日に撮影された直近の写真では、ディアノフさんが友人らに囲まれ、ピースサインをして笑顔を見せている。



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