ゼレンスキー大統領、西側製防空システム「NASAMS」を受け取った

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米CBCが25日に放送した番組の中でゼレンスキー大統領は「NASAMSを受け取った」と発言して注目を集めているが、NASAMSがウクライナに到着して運用が始まっているのかは明かされていない。

広域防空に向かなくても特定の都市や拠点を保護するのには十分役に立つ

バイデン政権がウクライナ支援パッケージの中で提供を予告していたNASAMSはレイセオンとコングスベルグが共同開発した防空システムで、AIM-120の地上発射バージョンと言うべき存在だ。

ゼレンスキー大統領、西側製防空システム「NASAMS」を受け取った

出典:Soldatnytt/CC BY 2.0 NASAMSランチャー

NASAMSはAIM-120を搭載するランチャー、目標を検出・追尾するためのAN/MPQ-64(もしくはGhostEye)、これを制御するためのFire Distribution Center、弾薬を補充するための補給車両の4つで構成され、第三世代のNASAMS向けに開発されたAIM-120の射程延長版「AMRAAM-ER(AIM-120C-8のシーカーとノルウェー企業のナーモが新規に開発したロケットモーターを組み合わたもの)」はAIM-120C-7と比較して交戦距離と交戦高度が50%以上拡張されている。

さらに第三世代のNASAMSランチャーはAMRAAM-ERに加え、AIM-9XやIRIS-Tといった特性の異なる空対空ミサイルを混載運用することも可能なり、柔軟性の高いマルチミサイルランチャー化しているのが特徴だが、ウクライナに提供されるNASAMSの詳細は不明なのでAMRAAM-ERが使用できるのかは謎だ。

ゼレンスキー大統領、西側製防空システム「NASAMS」を受け取った

出典:diehl 中央がIRIS-TSLMで左がIRIS-TSLS

米国(NASAMS)、ドイツ(IRIS-TSLM)、スペイン(アスピーデ)がウクライナに提供する防空システムは基本的に近距離もしくは中距離をカバーするタイプなので、長距離・高高度をカバーしているS-300の代わりにはならないという指摘もあるが、NASAMSで使用されるAIM-120などは米軍備蓄から大量に提供できるため迎撃弾の供給に不安がなく、広域防空に向かなくても特定の都市や拠点を保護するのに十分役に立つだろう。

因みにNASAMSを扱うための訓練が6月末に開始されていたという話もあるので、NASAMSがウクライナに到着して運用が始まっていたとしても不思議ではない。

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※アイキャッチ画像の出典:Raytheon

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