英マンチェスターの中国領事館前で、デモ参加者(中央)と領事館職員のもみ合いに介入する英警官。チェイサー・ニュース提供(2022年10月16日撮影、同17日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】英イングランド北部マンチェスター(Manchester)の中国領事館敷地内で16日、香港民主派デモの参加者が館内から出てきた男たちから暴行を受ける事件があった。英首相官邸の報道官は17日、事件に「深く懸念している」と表明した。
【写真】英マンチェスターの中国領事館前で、香港の民主化を訴えるデモ参加者
地元警察によると、事件は16日午後に発生。領事館から出てきた男の集団が、他の人々と共に平穏な抗議デモを行っていた30代の男性を敷地内に引きずり込み、暴行を加えた。男性は複数のけがをし、一晩入院したという。
英首相官邸の報道官は、事件を「もちろん深く懸念している」とした上で、警察の捜査が続いているためそれ以上のコメントはできないとした。
ツイッター(Twitter)に投稿された映像によると、領事館前に現れた白髪の男性がデモ隊により設置されたのぼり旗を蹴り、デモ隊ともみ合いになった。その後、男の集団が、領事館の敷地内で地面に横たわるデモ参加者の男性を殴りつけた。
マンチェスター警察によると、領事館前では当時、約40人が平和的な抗議デモを行っていた。警察は、今のところ逮捕者は出ていないと説明。目撃者に対して事件の映像の提供を呼び掛けている。
中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官はAFPに対し、事件については把握していないとした上で、同国の在英公館は「常に駐在国の法律に従ってきた」と主張した。【翻訳編集】 AFPBB News