「激動」を経てイギリスの次期首相に、スーナク氏に世界の指導者から歓迎の声

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「激動」を経てイギリスの次期首相に、スーナク氏に世界の指導者から歓迎の声

「激動」を経てイギリスの次期首相に、スーナク氏に世界の指導者から歓迎の声

その多くはスーナク氏を祝福し、「激動」の数週間を経たイギリスに安定が訪れることを望んでいる。

■インド

指導者の発言:「イギリスの首相に就任するあなたと、国際問題で緊密に連携し、ロードマップ2030(通商や安全保障、保健などの分野でイギリスとインドの関係を強化する合意)を遂行することを楽しみにしている」と、ナレンドラ・モディ首相は24日、ツイートした。「我々が歴史的絆を現代的なパートナーシップに転換していくため、『生きる架け橋』でもあるイギリスのインド人の皆さんに、ディワリの特別な祈りを送る」。この日は、「光の祭典」とも呼ばれるヒンドゥー教の祭り「ディワリ」の日だった。

マスコミの報道:スーナク氏の次期英首相就任のニュースは、インドのニュースチャンネルが次々報道するなど大きく取り上げられている。「インドの息子が帝国を超え、イギリスで歴史が一巡する」と伝えるテレビ局もあった。

背景:スーナク氏の台頭にインドで関心が集まるのは当然だ。スーナク氏の祖父母はインド・パンジャブ州出身。妻の父はインド有数の実業家で、インフォシス社創業者のナラヤナ・マーシー氏。スーナク氏もヒンドゥー教徒で、下院議員としての宣誓就任にはヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」を使った。インドとイギリスは自由貿易協定を締結しようとしているが、スーナク氏率いる与党・保守党内には、移民増加につながるとの懸念があり、交渉が停滞していると報じられている。

■欧州連合(EU)

指導者の発言: 欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、「協力することこそ、共通の課題に対処する唯一の方法で(中略)そうした課題を克服するには安定の実現が鍵となる」と述べた。

背景:スーナク氏はブレグジット(イギリスのEU離脱)支持派だが、多くのEU指導者はボリス・ジョンソン前英首相ではなくスーナク氏が次期首相に就任することが決まり、ひと安心していると、BBCのカティヤ・アドラー欧州編集長は指摘する。スーナク氏は現実的なプラグマティスト(実践主義者、実用主義者)とみなされており、EU当局者はエネルギーコストの上昇や、ブレグジット交渉で取り決められた重要な通商協定「北アイルランド議定書」をめぐる難しい課題について、スーナク氏と連携したいと考えるだろう。

8月の英保守党党首選での討論会でスーナク氏は、EUとの貿易戦争はイギリスの利益にはならないと述べていた。ただ、妥協点を見つけることは同氏にとって政治的に難しいかもしれない。EU側は、同氏が国内での支持基盤を維持するため、EUとの連携を敬遠するのではないかと恐れている。

■アイルランド

指導者の発言:ミホル・マーティン首相は、「この島々(ブリテン諸島)で、そして世界で、我々が直面している重要な課題について」スーナク氏と協力していくことを楽しみにしていると述べた。

マスコミの報道:アイリッシュ・タイムズは、「分別ある政治」を行うと評されるスーナク氏の次期首相就任を歓迎しつつ、同氏が特にブレグジットに関する課題に直面するだろうと伝えた。同紙は、スーナク氏の就任が「北アイルランド議定書」にとってどのような意味を持つのかはまだ明らかではないとしている。アイリッシュ・インディペンデントは、トラス氏による減税という「愚行」により、新首相の「正当性が証明された」と報じた。

背景:ブレグジットは依然としてイギリス・アイルランド間における重要課題の一つで、今では「北アイルランド議定書」が焦点となっている。イギリスからの輸入品は現在、北アイルランドに入る前に検査されている。しかしイギリス政府はかつて、北アイルランドを経てアイルランドに入る輸出品のみをチェックする2段階方式の採用を求めていた。

■アメリカ

指導者の発言: ヒンドゥー教の祭典「ディワリ」をホワイトハウスで祝ったジョー・バイデン大統領は、スーナク氏が次期首相になったことは「画期的な節目」だとたたえた。ホワイトハウスによると、スーナク氏がチャールズ英国王と面会し、正式に新政府の組閣を要請されて初めて、バイデン氏は祝辞を送る方針という。

マスコミの報道:ニューヨーク・タイムズは、保守党が近年、多様性を形にして示してきたと称賛。スーナク氏の勝利は、女性や有色人種を重要な地位に登用してきた保守党の歴史における、新たな節目だとした。ワシントン・ポストも、スーナク氏が有色人種として初めて首相に就任することを強調した。同紙はさらに、「バッキンガム宮殿の住人よりもダウニング街(官邸)の住人が裕福なのは、史上初」のことになると伝えた。スーナク氏と妻アクシャタ・ムルティ氏は共に資産家で、英紙サンデー・タイムズは、夫妻の資産は約7億3000万ポンド(約1230億円)に上ると推測している。

背景:バイデン氏はすでに、トラス氏の後任が誰であれ「親密な関係」を維持すると発言している。他方、バイデン氏はトラス氏の減税計画を「間違いだと思っていた」と述べ、一部の人を驚かせた。アメリカの大統領は同盟国の国内政策に関するコメントを避ける傾向があるため。

■ウクライナ

指導者の発言:ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこれまでのところ、スーナク氏の勝利についてコメントしていないが、ウクライナ議会のオレクサンドル・コルニエンコ第一副議長は、スーナク氏を「同僚」として歓迎すると述べた。また、「短い混乱の末に、イギリスの人々が再び政治的安定を手に入れることを祝福する」と付け加えた。

マスコミの報道:ウェブサイト「Glavkom」は、スーナク氏とジョンソン氏のどちらが新首相になっても、ウクライナにとっては「朗報」だったはずだと伝えた。党首選の討論会でスーナク氏がロシアのウラジーミル・プーチン氏には会いたくないと発言たのは、トラス氏がプーチン氏と話す用意があると述べたのと対照的だとして、スーナク氏のウクライナに関するこれまでの発言は「有望」だと伝えた。

背景:イギリスのウクライナ政策はスーナク政権に移行しても変わらない。今夏の討論会でスーナク氏は、ウクライナへの支援を継続し、首都キーウを早期に訪問する考えを示していた。一方で、トラス氏が2030年までに国防費を国内総生産(GDP)の2%から3%に引き上げると約束したのに対し、スーナク氏はその目標は「恣意(しい)的」で「計画とは呼べない」と述べていた。

(英語記事 World leaders welcome Sunak after ‘turbulent’ period)

(c) BBC News

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