アバロンエアショー、豪Hawk127の後継機に名乗りを上げるT-7A、T-50、M-346

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オーストラリア空軍は退役するHawk127の後継機を探しており、メルボルン郊外で開催されているアバロンエアショーでボーイングがT-7A,ロッキード・マーティンとKAIがT-50、レオナルドがM-346を売り込んでいる。

米空軍が採用したT-7Aとロッキード・マーティンの戦闘機と相性が良いT-50の戦いは興味深いものになるだろう

オーストラリア空軍はHawk127を更新するため情報提供依頼書(RFI)を2020年6月に発行、BAEがHawk127のアップグレード、ボーイングがT-7A、ロッキード・マーティンとKAIがT-50、レオナルドがM-346、ヒンドスタン航空機がLCA-LIFT(テジャスMK.1ベースの練習機/軽攻撃機)を提案し、オーストラリア空軍はAdourMk951への換装を含む寿命延長を提案したBAEに契約(約15億豪ドル)を授与した。

アバロンエアショー、豪Hawk127の後継機に名乗りを上げるT-7A、T-50、M-346

出典:Ian Creek/GFDL Hawk127

ただ先延ばしされたHawk127の退役時期は2031年頃に設定されてるため、オーストラリア空軍もHawk127の後継機調達の動きを本格的化(AIR6002 Phase1)させており、40億豪ドル~50億豪ドル(約2,700億円~約4,600億円)を投資する予定で、メルボルン郊外で開催されているアバロンエアショーでボーイングがT-7A,ロッキード・マーティンとKAIがT-50、レオナルドがM-346を売り込んでいる。

ボーイング・オーストラリアのカーペンデール副社長は「米国とオーストラリアは類似した航空機を運用しているため高い互換性を維持しており、T-7AはF/A-18F、EA-18G、F-35Aなどをシミュレーションして可能な限り現実的な訓練環境を提供でき、豪軍の訓練やメンテナンスにも適合するだろう。本機の採用は両国の共同訓練シナリオに発展する可能性を秘めている」と主張、レオナルドも「M-346が豪軍の必要とする訓練環境を提供できる。本機は国際飛行訓練学校(IFTS)でカタール人、日本人、ドイツ人などにの訓練に使用されている」とアピールした。

アバロンエアショー、豪Hawk127の後継機に名乗りを上げるT-7A、T-50、M-346

出典:Leonardo

今のところロッキード・マーティンとKAIのコメントは確認されていないが、F-35を開発・製造するロッキード・マーティンとオーストラリアで存在感を高める韓国(K9導入やRedbackの提案など)の組み合わせも営業力の点では非常に強力だ。

FA-50(T-50の軽攻撃タイプ)の導入を決めたポーランドのブラスザック国防相は「残念ながらM-346の訓練効率は非常に悪い(M-346で訓練を終了したパイロットがF-16に移行するのに時間がかかりすぎるという意味で、FA-50で訓練したパイロットは数時間でF-16の単独飛行を行えるため圧倒的に訓練コストと時間を節約できるらしい)」と酷評しており、米空軍が採用したT-7Aとロッキード・マーティンの戦闘機と相性が良いT-50の戦いは興味深いものになるだろう。

アバロンエアショー、豪Hawk127の後継機に名乗りを上げるT-7A、T-50、M-346

出典:Lockheed Martin

因みにオーストラリア政府は「ヒンドスタン航空機が提案するLCA-LIFTには興味がない」とインド政府に伝達済みなので、T-7A、T-50、M-346の3機種でHawk127の後継機を争う可能性が高い。

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※アイキャッチ画像の出典:Boeing

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