補強工事中の堤防が決壊、約50戸に浸水被害　兵庫・伊丹市の天神川

天神川の堤防が決壊して水や土砂が流れ込み、車などが埋まっていた=2023年5月8日午前9時22分、兵庫県伊丹市、朝日放送テレビヘリから、田辺拓也撮影

　8日午前0時50分ごろ、兵庫県伊丹市荒牧6丁目の天神川で堤防が決壊し、周辺の住宅などに水があふれた。市は午前1時55分に、828世帯に避難指示を出したが午前5時に解除した。今のところ、けが人の情報はないという。

【動画】決壊した堤防。周辺には、土砂に埋もれた車が何台も見える

　県と市によると、床上、床下浸水は午前9時時点で計約50戸確認され、水没した車も確認されているという。決壊した堤防は補強のため工事中だった。土囊（どのう）を積んでいたが、水が漏れ出たか土囊を越えたためとみている。

　気象庁によると、市に隣接する大阪府豊中市で、8日午前2時50分までの12時間降水量は130ミリを記録し、5月の観測史上最多だった。（鈴木春香）