ウクライナ軍向けに改造されたポルシェ・カイエン…前線の指揮官用に通信設備を強化(海外)


ウクライナ軍向けに改造されたポルシェ・カイエン…前線の指揮官用に通信設備を強化(海外)

カー・フォー・ウクライナが改造したポルシェ・カイエン。

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この車は、暗視カメラと衛星インターネット接続を装備するなどの改造が施された。

カー・フォー・ウクライナは、これまでに改造した民間車両244台を前線に送っている。

ウクライナのボランティア団体が、ロシアの侵攻に対抗するため、ポルシェ・カイエンSUV3.0(Porsche Cayenne SUV 3.0)を軍用車に改造した。

あるドイツ人が2023年3月にボランティア団体、カー・フォー・ウクライナ(Car for Ukraine)に寄付した少なくとも7万ドル(約945万円)はするこの高級車は、プーチンの軍隊と戦うウクライナ軍の戦闘車に改造するための通常の車両とは大きく異なっている。

「我々のチームがこのポルシェを受け取った時、どのように活用するかが大きな課題だった」とカー・フォー・ウクライナ(Car for Ukraine)の共同設立者、ローマン・ハパチーロ(Roman Hapachylo)は話している。

通常は、車体を鉄板で補強して装甲化し、後部に機関銃やジャベリン(アメリカ製対戦車ミサイルFGM-148)、NLAW(携行式対戦車ミサイル)、スティンガー(携帯式防空ミサイルシステム)などの対戦車兵器用のスタンドを装着する。

だが、このポルシェは別のプロジェクトに用いられることとなった。

このポルシェは現在、戦闘用のハイテクノロジーな軍用車両に生まれ変わっている。暗視カメラを搭載し、敵陣近くを走行しなければならない時、ライトを消しても道がわかるように改造されたのだ。

武器の収納庫や衛星インターネットのスターリンク(Starlink)端末も装備され、戦闘指揮官は士官や部隊と常にアクセスが可能になる。

また、さまざまな地形を走行できるように工夫されている。このドイツ製SUVはノーマルの状態で最高速度が時速170マイル(約273km/h)、時速62マイル(約99.7km)まで5秒未満で加速できる。

このポルシェは、ここ数カ月間、ウクライナ東部バフムート周辺の血なまぐさい戦闘で活躍してきた高い戦闘力を持つ第24独立機械化旅団 (24th Mechanized Brigade)とともに活動する予定だ。

Bethany Dawson



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