中国海軍、空母航空団創設10周年を祝う映像にJ-15BとJ-35が登場

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人民解放軍海軍の空母航空団創設10周年を祝う映像にカタパルト射出に対応した「J-15B」や艦載機バージョンの第5世代戦闘機「J-35」が登場、さらにP-15を越えるPL-17の鮮明な写真も確認され注目を集めている。

中国はパイロットの育成と新機材の開発に目処がついたため空母打撃群の本格的な編成と拡張に乗り出す

中国は2012年11月に旧ソ連のヴァリャーグを改装した空母「遼寧」を就役させ、翌年5月にはJ-15による着艦や発艦に成功したものの、中国には1から空母を建造する経験やノウハウは勿論、空母航空団に不可欠な各種支援機を開発したことがなく、特殊な技術を要求されるパイロットの育成方法も手探りの状態だったため「米国に匹敵する空母打撃群を手に入れるまで何十年もかかる」と予想されていたが、中国は驚くスピードで空母と空母航空団を拡張してきた。

中国海軍、空母航空団創設10周年を祝う映像にJ-15BとJ-35が登場

出典:rhk111 / public domain

この10年間で2隻の国産空母(山東と福建)を建造、艦載機向けパイロットの育成方法も確立、西太平洋上で本格な空母打撃群の訓練を行い運用ノウハウを蓄積、発艦方式をスキージャンプからカタパルトに移行や新機材の開発も同時並行で進め、2024年には電磁式カタパルトを装備する福建が就役する予定で、これに合わせてカタパルト射出に対応したJ-15B、EA-18Gに相当する電子戦機のJ-15D、E-2Dに相当する早期警戒機のKJ-600、ステルス無人機の開発を進めている。

J-15Bは首脚にカタパルトのシャトルに引っ掛けるローンチ・バー(Launch Bar)を装着しただけでなく、新型レーダーや赤外線捜索追尾システムの採用、フボアサイト発射機能を備えた「P-10」や米軍が警戒している長射程空対空ミサイル「PL-15」の統合が見込まれており、中国中央テレビが10日に放送した空母航空団創設10周年を祝う映像にもJ-15Bが登場。

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中国の専門家はJ-15とJ-15Bの外見的な差について「ピトー管がない」と説明しているため、映像の後半に一緒だけ登場するJ-15はJ-15Bである可能性が高く、映像の最後には米海軍のF-35Cに相当するJ-35まで登場し、中国メディアは「この10年で海軍は『空軍パイロットを艦載機向けのパイロットに転換する方法』と『0から艦載機向けのパイロットを育成する方法』を確立した。これは空母航空団の規模を大幅に拡張する準備が整ったことを意味し、パイロット育成は急拡張ゾーンに突入した」と主張しているのが興味深い。

要するに空母航空団創設10周年を祝う映像にJ-15BとJ-35が登場したのは「実用化」が間近であると示唆しており、パイロットの育成と新機材の開発に目処がついたため空母打撃群の本格的な編成と拡張に乗り出すという意味だ。

中国海軍、空母航空団創設10周年を祝う映像にJ-15BとJ-35が登場

出典:鼎盛风清

海軍は自前の艦載機向けのパイロット育成を強化するため募集範囲を高校卒者から中学卒者に拡大、J-35向け新型エンジン「WS-19」についても「技術的問題は克服した。エンジン製造に使用される『高度な合金』の生産や供給に関するサプライチェーン問題が解消されれば量産に取り掛かる」と主張、2014年に建造が始まったアーレイ・バーク級駆逐艦を凌駕する055型駆逐艦も8隻全てが就役済みで、中国が米国に匹敵する空母打撃群をたった10年間で手に入れると誰が想像しただろうか?

因みに米空軍はAIM-120Dの射程を凌駕するPL-15(200km+)の登場に驚き「AIM-260」の開発を急ピッチで進めているところだが、推定射程400kmの超長射程空対空ミサイル「PL-17」を搭載したJ-16が2022年に確認され注目を集めたが、より鮮明なPL-17の画像が登場した。

中国海軍、空母航空団創設10周年を祝う映像にJ-15BとJ-35が登場

出典:彩云香江

PL-17の全長はPL-15の2倍近いので「推定射程400km」という数字もあながち間違いではないのかもしれないが、ラムジェット推進のPL-21も300km以上の射程を実現させている可能性が高く、米太平洋空軍司令官のウィルズバック大将は中国の長射程空対空ミサイルについて「KJ-500が非常に重要な役割を担っており、このキルチェーンを分断することが私にとって大きな関心事だ」と指摘している。

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※アイキャッチ画像の出典:rhk111 / public domain

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