「(動画)トランスジェンダーの格闘家が試合相手の頭蓋骨を折る」は不正確【ファクトチェック】

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「(動画)トランスジェンダーの格闘家が試合相手の頭蓋骨を折る」は不正確【ファクトチェック】

不正確な投稿が拡散した

検証対象

「(動画)トランスジェンダーの格闘家が試合相手の頭蓋骨を折る」は不正確【ファクトチェック】

拡散したツイート

【トランスジェンダーの末路】
トランスジェンダーの格闘家ファロン・フォックスが39秒で相手を倒し、頭蓋骨を骨折させる。

以前はこれを女性に対する暴力と呼んでいましたが、今ではトランスの権利として祝福されています。

このツイートは元々、英語で拡散していたツイートを翻訳したものだ。元ツイートは1000万回以上表示され、4000RTを超えているが、こちらにはユーザーから「対戦相手の頭蓋骨は折れていない」という注釈(コミュニティノート)がつけられている。

英語のツイートに関しては、Reutersが検証記事を公開し、誤りと判定している。また、今回の検証対象である日本語のツイートの投稿者は、4月9日に「一部でデマ情報と出回っております」とも追記している。

検証過程

YouTube上で試合の全体が映っている動画を見ると、7:05に試合が始まり、7:40ごろ、右膝が試合相手の顔面に当たり、勝利している。

10:22からインタビューで話し始めるが、その声は検証対象のツイートのものとは全く異なる。ツイッター上の動画は不自然に声が低く、元動画を確認すると高い声で話しており、音声が改変されていることが確認できる。

また対戦相手は試合後も意識があり、自分の足で立っている。当時の試合を報じる複数の記事に頭蓋骨の骨折という情報はなく、ファロン・フォックス選手自身も「頭蓋骨を折った」というツイートが拡散した後に否定している。

この検証対象の動画とは異なるが、ファロン・フォックス選手は2014年9月13日、タミカ・ブレンツ選手と試合をし、ブレンツ選手は眼窩底(がんかてい)骨折をしている。

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