ロシア“41に分裂”の現実味 求心力がなくなったプーチンにあるのは遠心力【報道1930】


ロシア“41に分裂”の現実味 求心力がなくなったプーチンにあるのは遠心力【報道1930】

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■「ロシア軍の死傷者が・・・イスラム圏で不釣り合いに発生している」

1991年、ソビエト連邦が崩壊して、ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・タジキスタン・キルギス・ジョージア・アルメニア・アジェルバイジャン・モルドバ・エストニア・ラトビア・リトアニア、そしてロシア、15の国に分裂した。

中でも広大な国土を持ったロシアは今も21の共和国から構成される連邦国家だ。民族は実に195に及ぶ。(因みにロシアはクリミアやドネツク、ルハンスクを入れ24の共和国と言っている)

このロシア連邦が、ウクライナ戦争で敗れた場合、ソ連が崩壊した時同様15~20の国に分裂する可能性を指摘するのはイギリスのシンクタンク『王立国際問題研究所』のアッシュ氏だ。

『王立国際問題研究所』 ティモシー・アッシュ氏
「ロシア軍の死傷者がロシアの貧しい南部地域、特にイスラム圏で不釣り合いに発生している。ウクライナ戦争で、そうした地域は不釣り合いな犠牲者を出し、何千人もの人が亡くなった。兵士たちは民族の同胞が不公平な被害受け経済的にも保障されていないことに不満を持って帰ってくる。そうなればその地域で独立運動が起きるかもしれない。しかし、それでもロシアは依然として存在し、1億を超える人が領土の大部分を持ち続けることには変わりない。(中略)この戦争はプーチンによる“ソビエト連邦の再創造”という帝国的プロジェクトだった。そして多くのロシア人は“大ロシア”への回帰であり、ロシア系民族が住む土地の奪還だと主張してきた。しかし現実は厳しくこの戦争が“小さなロシア”をもたらすかもしれない。経済的、政治的、地政学的にかなり弱体化し、縮小された国になることは皮肉なことだ」



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