ジャニーズ事務所(C)日刊ゲンダイ
「文春オンライン」が5月17日、故・ジャニー喜多川氏(2019年死去)について、「男性スタッフへの性加害疑惑」を報じた。記事ではジャニーズ事務所に勤務経験があるという男性が証言。初めての性的暴行を受けた場所として、東京・原宿にある事務所の関連施設たる「合宿所」だったと書かれているが、3月7日に英BBCが放送して以降、SMAPファンの間では、その「合宿所」がにわかに話題になっていた。
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ツイッターでは3月下旬、2002年に放送された「SMAP✕SMAP」(フジテレビ系=放送終了)の動画の一部がやり玉にあがっていた。動画は「スマスマ裁判 今夜あなたを訴えます」と銘打たれたコーナーの一部で、香取慎吾がSMAPの他の4人を裁判にかけるというテイストでこれまでの不満を爆発させつつ、自身たちのジュニア時代を振り返るという内容だった。
当該のシーンでは、若かりし香取と他の4人との間で行われた電話の録音が披露された。なぜ香取が録音を所有していたかだが、まだ携帯電話すら一般的ではなかった5人のジュニア時代に、香取の自宅電話を中継地点として本人が他の4人からスケジュールを聞き出し、それをメモを取らずに管理した結果、録音という手法に落ち着いたためだ。
VTRが始まると、ラジカセの中で回るカセットテープから香取と中居の声が漏れ出る。その内容は2人が翌日の予定について確認し合うものだが、両者の口からは「合宿所」という言葉が飛び出すほか、中居の口からは「原宿で待ち合わせてるんでしょ」という指摘も。さらにその「合宿所」に香取が1人で呼び出されていると本人が明かすと、中居は香取の年齢を確認。「4月から6年生」と声変わり前の香取が答えると、「あー、かわいそうに……」と中居が嘆息するというものだ。
VTRでは他のメンバーと香取のやり取りも披露され、4人が香取にスケジュール管理を半ば押しつけていたことが明らかに。VTRが終わると香取が当時の苦労を労ってほしいと裁判の意見陳述のように主張し、スタジオでは笑いが起こるというコミカルな展開となったが、ラジカセが回るシーンでワイプに抜かれていた4人の表情はバツの悪さを隠さず、特に中居の表情は他の3人よりも固いものだった。なお、このシーンは「SMAP×SMAP」の最終回(2016年12月26日)にも放送されている。
時は流れて2023年。2002年に放送されたこのシーンが、BBCの放送をきっかけに違う意味でSMAPファンの心に刺さってしまったようだ。