映画「バービー」に出演するライアン・ゴズリング(左)とマーゴット・ロビー(ロイター)
発売から65周年を迎える着せ替え人形、バービーを始めて実写映画化したロマンチックコメディ「バービー」がこの夏に封切られる。だが、撮影でセットをピンク一色に染めるため、あまりに膨大な量のペイントなどを使用したことから、世界市場で一時ピンク塗料が不足する事態に陥ったと製作陣が明かした。米芸能誌「バラエティ」が3日伝えた。
【写真】完璧な実写化!マーゴット・ロビー演じるバービーがイメージ通り!
映画は、人気女優マーゴット・ロビー演じるバービーが、全てがピンク一色の〝完璧な世界〟「バービーランド」から、ボーイフレンドのケン(ライアン・ゴズリング)と一緒に「リアルワールド(現実社会)」を冒険するというもの。
同作品のグレタ・ガーウィグ監督は、「ばかばかしいほど愉快なバービーの世界」を表現したかったとし、「ピンクを強烈に明るい色にして、全てやり過ぎ感を出した」と説明。その上で、「〝子供らしさ〟が最も重要」で、少女の頃に「自分がバービー人形を好きになったきっかけ」を思い出させるような演出を狙ったと解説した。
プロダクションデザイナー、サラ・グリーンウッド氏によると、監督のイメージを作り上げるため、製作チームは映画のフレーム内に配置された小道具、セット、衣装など全てをピンクに仕上げることが必要だったという。
そのため、塗料や背景幕、カラーフィルターなどを生産する世界的メーカー、ロスコ社から、ペイントなどさまざまな製品を買い占めた。その結果、グリーンウッド氏は、「世界中からピンクが無くなってしまった」と話した。
同作品は日本では8月11日に全国公開される。
東スポWEB