[コラム]旭日旗と帝国軍、自衛隊


[コラム]旭日旗と帝国軍、自衛隊

 日本帝国軍は1894年にこの旭日旗を前面に掲げて出兵し、「反外勢反封建」を叫ぶ東学農民を無残に虐殺し、日清戦争と日露戦争を経て植民地支配の地ならしをした。旭日旗はまた、日本軍が1931年の満州事変、1937年の盧溝橋事件を経て中国に進出し、1941年の真珠湾奇襲によって米国との全面戦争に打って出る際にも日本軍と共にあった。

 だから旭日旗は、日本人にとっては旭日昇天する日本の夜明けを表すのかもしれないが、韓国や中国などの東アジアにとっては日本帝国主義の野蛮で残酷な侵略の象徴だ。また日本人にとっては「誇るべき伝統文様に由来するもの」かもしれないが、韓国にとっては二度と見たくない悪夢だ。

 これらの旭日旗は1945年の日帝の敗戦とともに消え去ったが、9年後の自衛隊創設と共によみがえる。陸上自衛隊旗は光の線を16本から8本に減らし、濃い黄色の縁取りをつけたため旧旭日旗とは少し異なるが、海上自衛隊は旧日本海軍の旭日旗をほぼそのまま軍旗として使っている。

 両自衛隊の旭日旗復元はなぜ異なっているのか。推測はできる。日本軍を解体した米軍は旧日本軍出身者の自衛隊への参加を原則禁止したが、この原則は結果的に陸上自衛隊にのみ適用された。日本占領後、機雷除去などのために艦艇を運用する人材が必要だった米軍は、旧日本海軍出身者を改めて起用した。そのため陸上自衛隊は比較的旧日本軍の伝統と断絶している一方、海上自衛隊では旧日本軍の人脈と文化が続いた。このような違いが軍旗採用の過程にも影響を及ぼしたものとみられる。

 先週、自衛隊の艦艇が6年ぶりに旭日旗を掲げて釜山港に入港した。政府は「海軍の艦艇が自国軍の軍旗を掲げて入港するのは国際慣例」と述べて問題はないという態度だが、感情的に受け入れがたいという世論は強い。植民侵奪の記憶が生きている場所にあえて「加害者」の旭日旗を翻してくる姿が、反省することを知らない日本と重なって見えるのは、私だけなのか。日本の猛省を求める。

パク・ピョンス|国際部先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )



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