電子タバコにドラッグを混入する「スパイキング行為」、野外フェスで被害を受けた女性が明かす。イギリス

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電子タバコにドラッグを混入する「スパイキング行為」、野外フェスで被害を受けた女性が明かす。イギリス

クロエ・ハーマトンさん(26)

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ベイプとは、フレーバー付きの「リキッド」と呼ばれる専用の液体を加熱し、水蒸気を吸って味や香りを楽しむ次世代の電子タバコだ。

被害にあったクロエ・ハーマトンさん(26)は6月16日、イギリス南岸のワイト島で開催された野外音楽フェスティバル「The Isle of Wight Festival」に参加した。クロエさんは恋人のナターシャさん、兄弟のウィルさんカップルと一緒だった。

ナターシャさんのFacebook投稿によると、クロエさんとウィルさんは、食べ物を購入するため出店に並んでいた際、見知らぬ男に「ベイプを吸わないか」と勧められたという。

ベイプを吸った直後、意識を失ったクロエさんは病院に運ばれた。嘔吐は16時間も続いたという。

後日、朝の情報番組Good Morning Britainに出演したクロエさんは、こう当時を振り返った。

「ひと吸いした後、すぐに具合が悪くなりました。世界がスローモーションになり、体中がピリピリする感覚に陥りました」

「地面に倒れた1分後には、痙攣、吐き気、失禁などに襲われ、体が動かなくなりました。今までの人生で最も怖かった経験です。死ぬかと思いました」

若者の間では「ちょっと吸ってみる」という感覚で、気軽にお互いのベイプを交換し合う行為がある、とクロエさんは指摘する。

相手の同意を得ずにアルコールなどの飲み物にドラッグを注入するスパイキング行為は知っていたが、ベイプにも同様の手口が使われるとは知らなかったという。

クロエさんは、もし飲み物を勧められていたら「絶対に受け取っていなかった」と話す。

「飲み物に対するスパイキングの問題意識は高い。私たちは、見知らぬ人からもらったお酒は飲んではないけないと知っています。しかし、ベイプ・スパイキングについて知っている人は少ないと思います」

「私の場合、スパイキングが日中に行われ、周りに大勢の人がいたので、最悪な事態にはならなかった。幸運だったと思います」

地元メディアは6月28日、「男は保釈されたが、捜査は続いている」と報道した。

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