今、Z世代の女性たちが、「子供服」を好んで着るようになってきていることをご存じでしょうか?
【写真を見る】Z世代女子があこがれる女性的な体のラインを持つTWICEのモモ、ユニクロのキッズTシャツを着こなすZ世代女子
「なぜ、成人女性が子供服を?」と思われる方も多いかもしれません。
こうした疑問に、Z世代の現役大学生たちが答えます。
■K-POPアイドルの健康的なスタイルが人気に
これまで長らく、極端にやせた体型が「よいスタイル」とされてきた。
例えば、「スペック値(身長−体重)120以上、BMI(体重 (kg) ÷ 身長 (m)の2乗)17前後以下」といった、医学的には「低体重(やせ)」に分類される体型などがZ世代の憧れの体型と言われてきた。
しかし、近年ではその価値観に大きな変化が起こり始めている。現在は、スペック値110〜120・BMI18.5〜21程度の、標準よりやや細身で太ももや胸に適度な肉感を持つ体型も支持を集め始めている。K-POPアイドルであるKISS OF LIFEのナッティやTWICEのモモなどが代表的で、健康的でありながら女性らしいラインを保っている点が共通項だ。
この「極端にやせた体型」と「標準よりやや細身で太ももや胸に適度な肉感を持つ体型」の2つの体型の女性たちの間で、スタイルをよりきれいに見せるためにピチTが人気を集めている。
ピチTとはぴっちりとしたTシャツの略称であり、ウエストやバストを美しく見せることができ、写真やSNS上でもスタイルの良さをより引き立てるアイテムとして注目されている。
こうしたピチTの多くは、10代後半〜20代以降の女性をターゲットにしたレディース向けの商品で、ファッションブランドが展開する通常のラインナップに含まれている。
しかし、そうした大人向けのピチTには2つの欠点がある。1つ目は、無地やシンプルなデザインが多いため、周囲から露骨にスタイルをアピールしていると受け取られやすいことだ。
2つ目は価格が比較的高いことである。例えばSNIDELやWHO’S WHO galleryなど5000円〜8000円程度の商品が多く、Z世代にとっては手が届きにくい価格となっている。
■平成女子トレンドに再び脚光
また、「平成女児トレンド」がZ世代ファッションに与えている影響も大きい。例えば、2000年代に人気を博したエンジェルブルーやシルバニアファミリーなどのキャラクターアイテムが再注目され、懐かしさと可愛さを兼ね備えた“女児的デザイン”がファッションに取り入れられるようになった。






