学級閉鎖が増加 薬局のせき止め薬在庫も欠品
学期が始まり、新型コロナウイルスの影響で各地で学級閉鎖が相次いでいると報道されています。東京のクリニックでは、お盆明け以降、子どもたちの陽性感染が急増しているそうです。また、薬局では、せきを止める薬などの在庫がほとんどない状況だとのことです。
学校の感染対策継続
東京・足立区の綾瀬小学校では、夏休み明けの最初の登校日を迎えました。この学校では、新型コロナへの感染対策を変わらず続けています。
足立区立綾瀬小学校の小坂裕紀校長は、「自分が他の人にうつさない行動をすること。コロナから学んだ教訓を子どもたちにも引き続き教えていきたいと思います。」と述べています。
今年5月に新型コロナが「5類」に移行して以降、全国的に感染者数が増加しています。新学期が始まったばかりの小中学校などでは、子どもたちの感染が増えており、日本学校保健会によると、全国25の自治体・140クラスで学級閉鎖が発生しています(1日午後3時時点)。
北海道登別市の小学校もその一つで、登別市立富岸小学校では8月18日に始業式が行われましたが、10日後の8月28日には感染児童が急増したと報告されています。登別市立富岸小学校の小野島晶校長は、「現在、閉鎖されている学級が2つあります」と語っています。感染対策は引き続き行われていますが、難しさもあるとのことです。
子どもの感染増加に対する医師の懸念
東京・港区のあるクリニックでは、発熱したという3歳の女の子が診察を受けていました。
クリニックばんびぃの時田章史院長によると、「コロナの陽性が判明したため、まずは5日間休むことになりました。」とのことです。
お盆明け以降、子どもの陽性感染が急増していると報告されています。
時田院長は、「発熱した子どもの3割はコロナ陽性です。」と述べています。
医師たちは、子どものワクチン接種の進んでいないことなどが原因で子どもの感染が急増していると指摘しています。
時田院長は、「これから新学期が始まり、コロナやインフルエンザなどによる学級閉鎖が例年よりも多く発生することが心配です。」と語っています。
薬局の在庫不足
東京・調布のある薬局では、20代の若い世代が処方箋の薬を取りに来る割合が増えていると報告されています。
くすりのケンコ薬局の加藤健一店長は、「最近は特に若い方や学生、就職直後の方が多く見受けられます。」と述べています。
しかし、せきを止める薬やのどの炎症を抑える薬などの在庫がほとんどない状況だそうです。
加藤店長は、「一番不足しているのは『せき止め』です。一箱しか残っていません。」と言っています。
薬局は朝にせき止めの薬などを発注しましたが、届いた書類には全て「欠品」と書かれており、一つも入荷していませんでした。薬局では他の薬で対応していく予定です。
ソースリンク: 日本ニュース24時間