イタリアのベルルスコーニ元首相(左)とマルタ・ファッシーナ下院議員=2022年10月、ローマ(EPA時事)
【パリ時事】6月に86歳で死去した世界的資産家のベルルスコーニ元イタリア首相が、最後のパートナーとなった53歳年下の女性に1億ユーロ(約156億円)を与えることが明らかになった。
【写真特集】イタリア元首相 ベルルスコーニ氏
さまざまな女性と浮名を流した元首相。巨額遺贈の理由について、遺言書で「愛し、愛されたからだ」と説明したという。
女性はマルタ・ファッシーナ下院議員(33)。メローニ連立政権の一角を占め、元首相が率いた中道右派政党「フォルツァ・イタリア」に所属している。
欧州メディアによれば、元首相は2020年からファッシーナ議員と交際。結婚に至らなかったが、白血病で容体が急変した際は「妻」と呼んだ。ベルルスコーニ氏の弟にも同額の1億ユーロが与えられる。
元首相には2度の結婚で5人の子供がいる。最初の結婚でもうけた2人は、メディア、出版企業などを傘下に収める元首相の持ち株会社「フィニンベスト」の株式を相続し、共同経営権を握る。
米経済誌フォーブス(電子版)によると、元首相の遺産は推定68億ドル(約9600億円)。