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辛坊治郎が7月12日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。経済産業省に勤める性同一性障害の50代職員が、職場の女性用トイレの使用制限を受けたのは不当だとして訴えていた最高裁判決について、他国のトイレ事情を引き合いに私見を述べた。
【写真】記者会見する、原告の経産省職員ら
【経産省トイレ利用制限起訴最高裁判決後の会見】最高裁判決後、会見する原告=2023年7月11日午後、東京都千代田区の司法記者クラブ 写真提供:産経新聞社
最高裁判所は11日、経済産業省に勤める性同一性障害の50代職員が、職場の女性用トイレの使用制限を受けたのは不当だとして国を訴えていた裁判について、トイレの使用制限を認めた国の対応は違法だとする判決を言い渡した。
この判決について辛坊は「この判決ね、結構一般化するのは無理かもしれないなという、かなり特殊な事案」と感想を述べた。職場の上司による“勤務フロアと上下2フロア以上離れたトイレの使用”という制限指示に「それはちょっとないだろうということで最高裁の判決が出たという、そういう裁判なので、ちょっとやっぱり普遍的なところに話を持っていくには、ちょっと無理がある判決かなと。私なんかの感覚でいうと、この人物が受けた扱いというのは、ちょっとひどくない?という感じは、ぶっちゃけします」と続けた。
その後、辛坊は中国のトイレ事情に触れ、20年ほど前までは「ニーハオトイレ」と言って、個室トイレがなく、仕切りのない空間にある大きな溝にみんな尻を突き出して、隣の人と顔を合わせながらトイレをするスタイルだったと回顧。そんなイメージがあった中国に、5年ほど前に取材で西安の「観光客なんか、人っ子ひとりいない」小さな遺跡に行った際、公衆トイレに「男性用、女性用、LGBT用」があったと明かした。
その上で「5年前の中国の西安の田舎、地方の公衆トイレですよ!? ついこの前まで、ニーハオトイレだったのに、今LGBT用のトイレを作ってるんだって。それが5年前に衝撃で。世界はそういう潮流になっているという認識を、やっぱり色んな関係者はまず持った方がいいだろうと思いますね。現状で、自分たちの常識が正しいんだという風に突っ張っていたら、どんどん訴えを起こされたら、とてもじゃないけど勝てる状況ではないですし、そこまで配慮しなければいけない世の中になっている」と私見を述べた。
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